“音物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんもつ90.9%
いんぶつ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世の中には、呆痴こけがいる。人へ音物いんもつをよこすに、餌を食わせたり、世話がやけたり、その上に、やがては死ぬときまっている厄介物を
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これだけの音物いんもつを持つて來たんだ、安く扱つて貰ひ度くねえ——と言つた傲慢さが、獅子つ鼻の先にブラ下がつて居ります。
次に祝いなどに花美の事を致し互に音物いんぶつに気を張り、壱歩の物をればまた弐歩の物をつかわす、追々の奢侈しゃしつのると申すのだ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
音物いんぶつ、到来品、買物、近親交友間の消息、来客の用談世間咄、出入商人職人等の近事、奉公人の移り換、給金の前渡しや貸越や、慶庵や請人うけにん不埒ふらち、鼠が天井で騒ぐ困り咄
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)