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申上
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もうしあ
ふりがな文庫
“
申上
(
もうしあ
)” の例文
『ええ
只今
(
ただいま
)
、
足下
(
そっか
)
に
御関係
(
ごかんけい
)
のある
事柄
(
ことがら
)
で、
申上
(
もうしあ
)
げたいと
思
(
おも
)
うのですが。』と、
市役所員
(
しやくしょいん
)
は
居並
(
いなら
)
ぶ
人々
(
ひとびと
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
が
済
(
す
)
むとこう
切
(
き
)
り
出
(
だ
)
した。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
尤
(
もっと
)
もこれは
地上
(
ちじょう
)
の
母
(
はは
)
に
就
(
つ
)
いて
申上
(
もうしあ
)
げることで、
肉体
(
にくたい
)
を
棄
(
す
)
てて
了
(
しま
)
ってからの
母
(
はは
)
の
霊魂
(
たましい
)
とは、むろん
自由自在
(
じゆうじざい
)
に
通
(
つう
)
じたのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
理窟
(
りくつ
)
を申していると際限もありません、が、私が
此処
(
ここ
)
で
申上
(
もうしあ
)
げ
度
(
た
)
いのは、夢は従来の心理学者が発表したような、簡単な睡眠中の
刺戟
(
しげき
)
や
奇談クラブ〔戦後版〕:14 第四次元の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
申上
(
もうしあ
)
げたいのは
山々
(
やまやま
)
でござんすが、ちと
厚
(
あつ
)
かましい
筋
(
すじ
)
だもんでげすから、ついその、あっしの
口
(
くち
)
からも、
申上
(
もうしあ
)
げにくかったような
訳
(
わけ
)
でげして」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「先生、実は、……
申上
(
もうしあ
)
げ
憎
(
にく
)
いので御座いますが、わたくし、お嬢様のお使いに本日参上いたしましたのですが……」
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
猫まで逃げ出す家庭争議の場面と化して行かれつつある事はまことに是非もない次第と
申上
(
もうしあ
)
ぐべきでありましょう。
奥様探偵術
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
御親父
(
ごしんぷ
)
飯島
平左衞門
(
へいざえもん
)
様にお話を
申上
(
もうしあ
)
げましたれば、平左衞門様は
宜
(
よ
)
く斬ったと
仰
(
おお
)
せありて、それから
直
(
すぐ
)
にお
頭
(
かしら
)
たる
小林權太夫
(
こばやしごんだゆう
)
殿へお届けに及びましたが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「啓吉君が見えなくなったんです。いやお待ち下さい。いま、くわしく
申上
(
もうしあ
)
げます」
水中の怪人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私はこれから学習院を落第してから以後の私について少々
申上
(
もうしあ
)
げようと思います。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大佐
(
たいさ
)
は、
今朝
(
けさ
)
も
定
(
さだま
)
れる
職務
(
しよくむ
)
に
參
(
まゐ
)
るが、
昨夜
(
さくや
)
は
取紛
(
とりまぎ
)
れて
語
(
かた
)
らず、
今朝
(
こんてう
)
は
猶
(
な
)
ほ
御睡眠中
(
ごすいみんちう
)
なれば、
此
(
この
)
水兵
(
すいへい
)
を
以
(
もつ
)
て
申上
(
もうしあ
)
げるが、
此
(
この
)
住家
(
すみか
)
の十
町
(
ちやう
)
以内
(
いない
)
なれば、
何處
(
いづく
)
へ
行
(
ゆ
)
かるゝも
御自由
(
ごじいう
)
なれど、
其
(
その
)
以外
(
いぐわい
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
又
(
また
)
私
(
わたくし
)
の
申上
(
もうしあ
)
げることにどんな
誤謬
(
あやまち
)
があるかも
計
(
はか
)
りかねますので、そこはくれぐれもただ一つの
参考
(
さんこう
)
にとどめて
戴
(
いただ
)
きたいのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
八月十五日夜の月の出潮を合図に、あの辻堂にて親の敵が討ちたいと申す、——この上
申上
(
もうしあ
)
げることは御座らぬ、武士の最後、お妨げ下さるな
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
いや
静
(
しず
)
かに。——ただ
今
(
いま
)
、
脈
(
みゃく
)
に
力
(
ちから
)
が
出
(
で
)
たようじゃと
申上
(
もうしあ
)
げたが、
実
(
じつ
)
は
他
(
た
)
の
方々
(
かたがた
)
の
手前
(
てまえ
)
をかねたまでのこと。
心臓
(
しんぞう
)
も、
微
(
かす
)
かに
温
(
ぬく
)
みを
保
(
たも
)
っているだけのことじゃ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私
(
わたくし
)
はもう十
年
(
ねん
)
も
前
(
まえ
)
から、そう
申上
(
もうしあ
)
げていたのですが、
全体
(
ぜんたい
)
この
病院
(
びょういん
)
の
設立
(
たて
)
られたのは、四十
年代
(
ねんだい
)
の
頃
(
ころ
)
でしたが、その
時分
(
じぶん
)
は
今日
(
こんにち
)
のような
資力
(
しりょく
)
では
無
(
な
)
かったもので。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その疑いはひどい、——では
申上
(
もうしあ
)
げましょう。実は妙な事があったんです。
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
まあ
致方
(
いたしかた
)
がございませぬ、せいぜい
気
(
き
)
をつけて、
私
(
わたくし
)
の
実地
(
じっち
)
に
観
(
み
)
たまま、
感
(
かん
)
じたままをそっくり
申上
(
もうしあ
)
げることに
致
(
いた
)
しましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「旦那様に
宜
(
よろ
)
しく
申上
(
もうしあ
)
げてくれ、先を急ぐから、——と仰しゃって、
尤
(
もっと
)
も、
御旅籠賃
(
おはたごちん
)
はお二人分余分に頂戴いたしました、ヘエ、どうも
有難
(
ありがと
)
う存じます」
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
何分共
(
なにぶんとも
)
にお
願
(
ねが
)
い
申上
(
もうしあ
)
げます」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
不道徳なことを
申上
(
もうしあ
)
げてまことに恐縮ですが、私自身も左近倉平に好意を持っておらず、反対にこの
恋の狩人
(
ラブ・ハンター
)
の左近倉平の、悲惨な最後をお話し申上げて
奇談クラブ〔戦後版〕:16 結婚ラプソディ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの三戸前の奥蔵へ入りゃア、
其場
(
そのば
)
を去らず手討だという話だ、手討にされたら化けて帰って、駿河守様へ
申上
(
もうしあ
)
げる積りで、半年越し折を狙ったがいけねえ
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私のこれから
申上
(
もうしあ
)
げる、奇怪至極な話は、決して出鱈目な作り話でないという証拠を、
予
(
あらかじ
)
め呑み込んで頂くために、いささか床屋談義めくことを申上げた次第で御座います
奇談クラブ〔戦後版〕:04 枕の妖異
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ハッ、恐れ乍ら
申上
(
もうしあ
)
げます。佐の市の打ったる針は、十四経和語抄に掲げました、六百五十七穴の内の一つ、禁断の鍼とは思いもよらぬこと、決して間違いは御座いません」
禁断の死針
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「え、達者でいるとは申しませんでした、待っているとは
申上
(
もうしあ
)
げましたが、ホ、ホ」
十字架観音
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その犯人は一年経った今まで、
到頭
(
とうとう
)
挙らずにしまいましたが、仔細あって、その顛末を
悉
(
ことごと
)
く知っている私は非常な危険を冒して、
此処
(
ここ
)
に一切の事情を
申上
(
もうしあ
)
げようと思い立ったのであります
奇談クラブ〔戦後版〕:03 鍵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
旧
(
ふる
)
い秩序と常識を尊ぶ方々からは、
甚
(
はなは
)
だ喜ばれないかも知れず、これだけの資料はあり乍ら、旧制度の日本では、発表の出来なかった筋で、よい歳をした私が、壇の上に立って
申上
(
もうしあ
)
げるのは
奇談クラブ〔戦後版〕:09 大名の倅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
喜田川夫人として披露したのだと
申上
(
もうしあ
)
げただけで充分だろうと思います。
奇談クラブ〔戦後版〕:01 第四の場合
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
処女
(
おとめ
)
心の不思議な動きを、私はここで
申上
(
もうしあ
)
げようとしているのではありません。が、兎も角、明治四年の十六娘の微妙な感情を、ほんの少しばかりお伝えしなければ、此話の筋が通らなくなります。
奇談クラブ〔戦後版〕:07 観音様の頬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこへ行くと、私のこれから
申上
(
もうしあ
)
げようと思う話は、譬喩と諷刺と当て込みと教訓で練り固めたようなもので、まことに
早
(
は
)
や恐縮千万ですが、よく噛みしめて、言外の意を味わって頂きたいと存じます
奇談クラブ〔戦後版〕:13 食魔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まア、そんな怖い顔をなすって——、私は、あなたのお為を思って
申上
(
もうしあ
)
げるのですよ。悪いことは申しません。黙って
此処
(
ここ
)
からお帰りなさいませ、——あなたのお
望
(
のぞみ
)
は、私が代って果して上げます」
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「私、自分の考えを
申上
(
もうしあ
)
げてよろしいのでしょうか」
奇談クラブ〔戦後版〕:08 音盤の詭計
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「本当に、どんなにお礼を
申上
(
もうしあ
)
げていいか」
奇談クラブ〔戦後版〕:05 代作恋文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは
申上
(
もうしあ
)
げ兼ねますが」
奇談クラブ〔戦後版〕:12 乞食志願
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“申上”で始まる語句
申上候
申上度
申上候間
申上度事
申上参
申上可
申上置