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淨瑠璃
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じやうるり
ふりがな文庫
“
淨瑠璃
(
じやうるり
)” の例文
新字:
浄瑠璃
俳諧
(
はいかい
)
、謠曲、
淨瑠璃
(
じやうるり
)
に至るまで、(淨瑠璃のある部分を除く外は)おほむね理想詩(叙情派)に屬すといひて、世相派の詩少きを
歎
(
なげ
)
きつ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
朝から晩まで一と間にこもつて、
古聖賢
(
こせいけん
)
の有難い經書史書から、黄表紙、好色本、小唄、
淨瑠璃
(
じやうるり
)
本までを
渉
(
あさ
)
りつくし、智慧と理窟が
内訌
(
ないこう
)
して
銭形平次捕物控:158 風呂場の秘密
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
贈
(
おく
)
られ今日の第一番客なり
扨
(
さて
)
夕
(
ゆふ
)
申刻
(
なゝつ
)
頃よりして
立代
(
たちかは
)
り入代り語り
初
(
そめ
)
をなす
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の
數々
(
かず/\
)
門弟は今日を
晴
(
はれ
)
と見臺に向ひて
大汗
(
おほあせ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
松村
(
まつむら
)
に
小松
(
こまつ
)
を
圍
(
かこ
)
つて、
松賀町
(
まつかちやう
)
で
淨瑠璃
(
じやうるり
)
をうならうといふ、
藏
(
くら
)
と
藏
(
くら
)
とは
並
(
なら
)
んだり、
中
(
なか
)
を
白鼠
(
しろねずみ
)
黒鼠
(
くろねずみ
)
の
俵
(
たはら
)
を
背負
(
しよ
)
つてちよろ/\したのが、
皆
(
みな
)
灰
(
はひ
)
になつたか。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
安井
(
やすゐ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら、
比較
(
ひかく
)
のため、
自分
(
じぶん
)
の
知
(
し
)
つてゐる
或
(
ある
)
友達
(
ともだち
)
の
故郷
(
こきやう
)
の
物語
(
ものがたり
)
をして
宗助
(
そうすけ
)
に
聞
(
き
)
かした。それは
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の
間
(
あひ
)
の
土山
(
つちやま
)
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
るとある
有名
(
いうめい
)
な
宿
(
しゆく
)
の
事
(
こと
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
今晩、東光院さんで
淨瑠璃
(
じやうるり
)
がござりまんがな、
何
(
な
)
んなら聽きにお
出
(
い
)
でやしたら。……其の
間
(
ま
)
にお
床
(
とこ
)
延
(
の
)
べときます。……
素人
(
しろうと
)
はんだすけど、
上手
(
じやうず
)
やちう評判だツせ。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
五左衞門は用心棒のつもりで置いた樣子ですが、小僧から下女にまで甘く見られて、劍術よりは
小唄
(
こうた
)
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の節廻しに苦勞する肌合の男です。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
稽古
(
けいこ
)
致
(
いた
)
すばかりで
淨瑠璃
(
じやうるり
)
は習ひ度は思ひましても手が
屆
(
とゞ
)
きませぬと云にぞ政太夫
成程
(
なるほど
)
然
(
しか
)
し夫程好ならば何んと
稽古
(
けいこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
内證
(
ないしよ
)
の
情婦
(
いろ
)
のことを、おきせんと
言
(
い
)
ふ。たしか
近松
(
ちかまつ
)
の
心中
(
しんぢう
)
ものの
何
(
なに
)
かに、おきせんとて
此
(
こ
)
の
言葉
(
ことば
)
ありたり。どの
淨瑠璃
(
じやうるり
)
かしらべたけれど、おきせんも
無
(
な
)
いのに
面倒
(
めんだう
)
なり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼
(
かれ
)
は
高座
(
かうざ
)
の
方
(
はう
)
を
正視
(
せいし
)
して、
熱心
(
ねつしん
)
に
淨瑠璃
(
じやうるり
)
を
聞
(
き
)
かうと
力
(
つと
)
めた。けれどもいくら
力
(
つと
)
めても
面白
(
おもしろ
)
くならなかつた。
時々
(
とき/″\
)
眼
(
め
)
を
外
(
そ
)
らして、
御米
(
およね
)
の
顏
(
かほ
)
を
偸
(
ぬす
)
み
見
(
み
)
た。
見
(
み
)
るたびに
御米
(
およね
)
の
視線
(
しせん
)
は
正
(
たゞ
)
しい
所
(
ところ
)
を
向
(
む
)
いてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
淨瑠璃
(
じやうるり
)
で聽いた文句ですよ、——ところが平松屋の内儀のお駒は、部屋の眞ん中に床を敷いて、自分は奧の方の壁寄りに、少し
繼
(
つぎ
)
の當つた寢卷を
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
政太夫は見てコレ
按摩殿
(
あんまどの
)
貴樣
(
きさま
)
は
淨瑠璃
(
じやうるり
)
が好か
何所
(
どこ
)
ぞで稽古でも仕たるかと尋ねけるに城富はハイ
然
(
さ
)
樣で御座りますが
未
(
いま
)
だ一
向
(
かう
)
稽古は致しません
親掛
(
おやがか
)
りの身の上ゆゑ
漸々
(
やう/\
)
針
(
はり
)
と按摩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
富藏
(
とみざう
)
は
疑
(
うたが
)
はないでも、
老夫婦
(
らうふうふ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
分
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
ても、
孤家
(
ひとつや
)
である、この
孤家
(
ひとつや
)
なる
言
(
ことば
)
は、
昔語
(
むかしがたり
)
にも、お
伽話
(
とぎばなし
)
にも、
淨瑠璃
(
じやうるり
)
にも、ものの
本
(
ほん
)
にも、
年紀
(
とし
)
今年
(
ことし
)
二十
(
はたち
)
になるまで、
民子
(
たみこ
)
の
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はひ
)
つた
響
(
ひゞ
)
きに
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
太てえか細いか知らないが、金と暇があり餘つて、遊藝と
淨瑠璃
(
じやうるり
)
で教へ込まれた女は、どこかに變なところのあるものさ。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の文句のやうなことを、大眞面目に言ひ交した、娘手品のお關の身の上を案じての
疑惧
(
ぎぐ
)
に囚へられてゐたのです。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の文句の通り、覺悟の
經帷子
(
きやうかたびら
)
、首には水晶の
珠數
(
じゆず
)
をかけて、そのまゝ舞臺に押し出せさうな晴小袖、男の方もそれに劣らず、錢に飽かして死出の晴着だ
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若い時の
白内障
(
しろそこひ
)
が、身體の異常な
衝動
(
シヨツク
)
で、
混濁
(
こんだく
)
した眼の水晶體が
剥脱
(
はくだつ
)
し、覺束なくも見えるやうになるといふ例は、
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の
壺坂靈驗記
(
つぼさかれいげんき
)
の
澤市
(
さはいち
)
の例でも證明されることです。
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「有難てえ。それぢや突出して下さるか、親分、やくざ者が三千五百石の大旗本を
背負
(
せお
)
つて行きア本望だ。三尺高けえ木の上から上總房州を眺めて、
淨瑠璃
(
じやうるり
)
を語つて見せるぜ、親分」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後の世の
幻燈
(
げんとう
)
で、
享和
(
きやうほ
)
年間には、江戸の
寄席
(
よせ
)
藝人
都樂
(
とらく
)
なる者が興行用に使用したことが武江年表に記されてをり、それが近代に及んで、
淨瑠璃
(
じやうるり
)
などを
用
(
もち
)
ひ、劇的な筋を持つた影芝居
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ジヨ、冗談でせう。糸瓜が物を言や、
唐茄子
(
とうなす
)
が
淨瑠璃
(
じやうるり
)
を語る」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の今井一中がうまいつて言ひますよ」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
淨
部首:⽔
11画
瑠
常用漢字
中学
部首:⽟
14画
璃
常用漢字
中学
部首:⽟
14画
“淨瑠璃”で始まる語句
淨瑠璃語
淨瑠璃音頭