“白内障”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そこひ71.4%
しろそこひ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いいえ、齢をりしだいに悪くなりましたので、お医者は老齢としのせいだといいます。白内障そこひとかいう眼だそうでございます。
幻想 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
かくて、ボーイ長の負傷は、水夫らに何とはなしに、陰惨な印象を与え、白内障そこひの目における障害のように、いくらふいてもふいてもとれなかった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
多年の読書と執筆で、視力を使いすぎたためもあろうが、現代医学の分類でいえば白内障しろそこひにかかったのである。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
若い時の白内障しろそこひが、身體の異常な衝動シヨツクで、混濁こんだくした眼の水晶體が剥脱はくだつし、覺束なくも見えるやうになるといふ例は、淨瑠璃じやうるり壺坂靈驗記つぼさかれいげんき澤市さはいちの例でも證明されることです。