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毒蛇
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どくじや
ふりがな文庫
“
毒蛇
(
どくじや
)” の例文
此
(
この
)
遊歩
(
いうほ
)
の
間
(
あひだ
)
、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
命
(
めい
)
ずる
儘
(
まゝ
)
に、
始終
(
しじゆう
)
吾等
(
われら
)
の
前
(
まへ
)
になり、
後
(
うしろ
)
になつて、
豫
(
あらかじ
)
め
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇
(
どくじや
)
の
危害
(
きがい
)
を
防
(
ふせ
)
いで
呉
(
く
)
れた、
一頭
(
いつとう
)
の
猛犬
(
まうけん
)
があつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その上、頭の二本の角をふり立てゝゐますと、どんな猛獣も
毒蛇
(
どくじや
)
も恐れて逃げますので、少しも
危
(
あぶな
)
いことがありませんでした。
悪魔の宝
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
草
(
くさ
)
を
毟
(
むし
)
れ、
馬鈴薯
(
じやがいも
)
を
掘
(
ほ
)
れ、
貝
(
かひ
)
を
突
(
つ
)
け、で、
焦
(
こ
)
げつくやうな
炎天
(
えんてん
)
、
夜
(
よる
)
は
毒蛇
(
どくじや
)
の
霧
(
きり
)
、
毒蟲
(
どくむし
)
の
靄
(
もや
)
の
中
(
なか
)
を、
鞭打
(
むちう
)
ち
鞭打
(
むちう
)
ち、こき
使
(
つか
)
はれて、
三月
(
みつき
)
、
半歳
(
はんとし
)
、
一年
(
いちねん
)
と
云
(
い
)
ふ
中
(
うち
)
には、
大方
(
おほかた
)
死
(
し
)
んで
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
畢竟
(
ひつきやう
)
何事
(
なにごと
)
かの
手段
(
しゆだん
)
かも
知
(
し
)
れたことならず
優
(
やさ
)
しげな
妹御
(
いもとご
)
も
當
(
あ
)
てにならぬよし
折々
(
をり/\
)
見
(
み
)
たこともあり
毒蛇
(
どくじや
)
のやうな
人々
(
ひと/″\
)
信用
(
しんよう
)
なさるお
心
(
こゝろ
)
には
何
(
なに
)
ごと
申
(
まを
)
すとも
甲斐
(
かひ
)
はあるまじさりとて
此儘
(
このまゝ
)
に
日
(
ひ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
青草
(
あをくさ
)
の
中
(
なか
)
に
身
(
み
)
を
沒
(
ぼつ
)
して
居
(
ゐ
)
る
毒蛇
(
どくじや
)
に
直接
(
ちよくせつ
)
手
(
て
)
を
觸
(
ふ
)
れようとするものは一
人
(
にん
)
もないけれど、
遠
(
とほ
)
くから
土塊
(
どくわい
)
を
擲
(
ほ
)
つたり、
棒
(
ぼう
)
の
先
(
さき
)
でつゝいたり
徒
(
いたづ
)
らに
怒
(
おこ
)
る
牙
(
きば
)
を
振
(
ふる
)
はせることは
彼等
(
かれら
)
の
好
(
この
)
んでする
處
(
ところ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
山
(
やま
)
に
入
(
い
)
ると、
直
(
たゞ
)
ちに
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇
(
どくじや
)
の
襲撃
(
しふげき
)
に
出逢
(
であ
)
ふだらうとは
兼
(
かね
)
ての
覺悟
(
かくご
)
であつたが、
此時
(
このとき
)
まで
其樣
(
そん
)
な
模樣
(
もやう
)
は
少
(
すこ
)
しも
見
(
み
)
えなかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それから、この角をもつてゐると、どんな猛獣も
毒蛇
(
どくじや
)
もこはがつて、決して近づかない。
悪魔の宝
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と、
恁
(
か
)
う
申
(
まを
)
すのではござりませぬか、と
言
(
い
)
ひも
未
(
ま
)
だ
果
(
は
)
てなかつたに、
島
(
しま
)
の
毒蛇
(
どくじや
)
の
呼吸
(
いき
)
を
消
(
け
)
して、
椰子
(
やし
)
の
峰
(
みね
)
、
鰐
(
わに
)
の
流
(
ながれ
)
、
蕃蛇剌馬
(
ばんじやらあまん
)
の
黄色
(
きいろ
)
な
月
(
つき
)
も
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
る、
世
(
よ
)
にも
朗
(
ほがら
)
かな
涼
(
すゞ
)
しい
聲
(
こゑ
)
して
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
特
(
こと
)
に
朝日島
(
あさひじま
)
紀念塔
(
きねんたふ
)
設立
(
せつりつ
)
の
顛末
(
てんまつ
)
——あの
異樣
(
ゐやう
)
なる
自動冐險車
(
じどうぼうけんしや
)
が、
縱横無盡
(
じうわうむじん
)
に、
深山
(
しんざん
)
大澤
(
たいたく
)
の
間
(
あひだ
)
を
猛進
(
まうしん
)
したる
其時
(
そのとき
)
の
活劇
(
くわつげき
)
。
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇
(
どくじや
)
との
大奮鬪
(
だいふんとう
)
。
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
片足
(
かたあし
)
の
危
(
あぶ
)
なかつた
事
(
こと
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“毒蛇”の意味
《名詞》
毒を持つ蛇の総称。
(出典:Wiktionary)
“毒蛇”の解説
毒蛇(どくへび、どくじゃ)は、毒を持つヘビの総称。
(出典:Wikipedia)
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
蛇
常用漢字
中学
部首:⾍
11画
“毒蛇”で始まる語句
毒蛇等
毒蛇済度