“大奮鬪”の読み方と例文
読み方割合
だいふんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
特(こと)に朝日島(あさひじま)紀念塔(きねんたふ)設立(せつりつ)の顛末(てんまつ)——あの異樣(ゐやう)なる自動冐險車(じどうぼうけんしや)が、縱横無盡(じうわうむじん)に、深山(しんざん)大澤(たいたく)の間(あひだ)を猛進(まうしん)したる其時(そのとき)の活劇(くわつげき)。猛獸(まうじう)毒蛇(どくじや)との大奮鬪(だいふんとう)。武村兵曹(たけむらへいそう)の片足(かたあし)の危(あぶ)なかつた事(こと)。
猛狒(ゴリラ)怒(いか)つて刀身(たうしん)を双手(もろて)に握(にぎ)ると、水兵(すいへい)は焦(いらだ)つて其(その)胸先(むなさき)を蹴上(けあ)げる、此(この)大奮鬪(だいふんとう)の最中(さいちう)沈着(ちんちやく)なる海軍士官(かいぐんしくわん)は靜(しづ)かに進(すゝ)み寄(よ)つて、二連銃(にれんじう)の筒先(つゝさき)は猛狒(ゴリラ)の心臟(しんぞう)を狙(ねら)ふよと見(み)えしが、忽(たちま)ち聽(きこ)ゆる一發(いつぱつ)の銃聲(じうせい)。
猛狒(ゴリラ)と大奮鬪(だいふんとう)の塲所(ばしよ)から凡(およ)そ七八町(ちやう)も歩(あゆ)んだと思(おも)ふ頃(ころ)、再(ふたゝ)び海(うみ)の見(み)える所(ところ)へ出(で)た。それから、丘陵(をか)二つ越(こ)え、一筋(ひとすぢ)の清流(ながれ)を渡(わた)り、薄暗(うすくら)い大深林(だいしんりん)の間(あひだ)を※(す)ぎ、終(つひ)に眼界(がんかい)の開(ひら)くる所(ところ)、大佐(たいさ)の家(いへ)を眺(なが)めた。