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斬殺
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きりころ
ふりがな文庫
“
斬殺
(
きりころ
)” の例文
奥様が亡くなった所から手がついて妾と成ったが今のお國で、源次郎と不義をはたらき、恩ある主人の飯島を
斬殺
(
きりころ
)
し、
有金
(
ありがね
)
二百六十両に
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ある夜、この小夜の中山にて山賊
出
(
い
)
でて恋慕し、したがはざるによりて
斬殺
(
きりころ
)
し、衣裳をはぎ取り
行方
(
ゆくえ
)
無し。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
斬殺
(
きりころ
)
し後日に知ざる樣
首
(
くび
)
を切落し取
隱
(
かく
)
し置たる由
有體
(
ありてい
)
に白状せよと云ければ九助は首を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
バルタ いや、
僕
(
ぼく
)
は
能
(
え
)
い
行
(
ゆ
)
きませぬ。
主人
(
しゅじん
)
は
僕
(
わたくし
)
をば
既
(
はや
)
往
(
い
)
んだとのみ
思
(
おも
)
うてをられます。
若
(
も
)
しも
此處
(
こゝ
)
に
止
(
とゞ
)
まって
樣子
(
やうす
)
など
窺
(
うかゞ
)
はうならば、
斬殺
(
きりころ
)
してのけうと、
怖
(
おそろ
)
しい
見脈
(
けんみゃく
)
で
嚇
(
おど
)
されました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それ
占
(
し
)
めたといふのであつたらう、忽ちに
手対
(
てむか
)
ふ者を
討殺
(
うちころ
)
し、七八
艘
(
さう
)
の船に積載した財貨三千余端を掠奪し、かよわい妻子を
無漸
(
むざん
)
にも
斬殺
(
きりころ
)
してしまつたのが、同月十九日の事であつた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
事件の性質がどうあろうと、お三根はむごたらしく
斬殺
(
きりころ
)
されて冷たいむくろとなって隣室によこたわっているんだし、部下の川内警部は足を斬られて、げんに足をひいてうしろからついてくる。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
或時
(
あるとき
)
にね、カンタイといふ人が、孔子様を憎んで、
斧
(
をの
)
で
斬殺
(
きりころ
)
さうとしたのさ。所が孔子様は、(天、徳を
吾
(
われ
)
に
為
(
な
)
せり、カンタイ
夫
(
そ
)
れ
吾
(
われ
)
を
奈何
(
いかん
)
。)と
仰
(
おつ
)
しやつて、泰然自若として
坐
(
すわ
)
つていらしたんだ。
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
山「さア/\今度は私に遣らしてくれ、
可愛
(
かあい
)
い忰が
不便
(
ふびん
)
の死を遂げたも
此奴
(
こいつ
)
の為、また娘を
斬殺
(
きりころ
)
したのも此奴の
業
(
わざ
)
、此奴め/\」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
土の下から発見されたのは若い女房の死骸であつた。女はむごたらしく
斬殺
(
きりころ
)
されてゐたが、その死骸のそばには生れたばかりの男の
児
(
こ
)
が泣いてゐた。その赤児の口には飴を
喞
(
ふく
)
ませてあつた。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
致さぬもの今犬めが餘り
吼付
(
ほえつき
)
し故
遂
(
つひ
)
拔討
(
ぬきうち
)
に
斬殺
(
きりころ
)
しけるが其血汐の付たる者ならんと云ひて
周章
(
あわたゞ
)
しく其
儘
(
まゝ
)
に別れ候ひし由尤も病氣にて弟の
見送
(
みおく
)
りもいたさぬ長庵が
然樣
(
さやう
)
の
始末
(
しまつ
)
甚だ以て
怪
(
あや
)
しく存じ候まゝ
何卒
(
なにとぞ
)
忠兵衞へ御尋ねの上長庵を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と云われて、そんならばと庚申塚に身を潜め、多助の帰りを待受けて
斬殺
(
きりころ
)
す了簡になりましたが、誠に不届な奴でございます。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
橋場の別荘へ置きました処が、盗賊が這入りまして
斬殺
(
きりころ
)
され、いまだに死骸が知れませんので、尤も其の筋へお届けには成って居りますが
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
巡「大方妾のおりゅうとお駒と申す
少女
(
むすめ
)
を辱かしめたる上に
斬殺
(
きりころ
)
し、死骸は河の中へ
投
(
ほう
)
り込んで、舟で逃げたものだろう」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それから君はおかみさんが邪魔になるものだから殺して置いて、
盗賊
(
どろぼう
)
が
斬殺
(
きりころ
)
したというのだろう、そうでしょう/\
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴方にお恵みを受けました
親父
(
ちゝ
)
庄左衞門は桜の馬場で何者とも知れず
斬殺
(
きりころ
)
されましたことは御存じございますまい
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其奴
(
そいつ
)
は
甚
(
ひど
)
い奴で、重役の渡邊織江様を
斬殺
(
きりころ
)
したんで、其の子が跡を
追掛
(
おっか
)
けて行くと、旨く言いくろめて、
欺
(
だま
)
して到頭連出して、何とかいう所だっけ、然う/\
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
老「で、そのお瀧と申すものは慥に賊に
斬殺
(
きりころ
)
され川の中へ
陥
(
はま
)
りまして、いまだに死骸も知れませんか」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若侍は
直
(
すぐ
)
と立派に
止
(
とゞ
)
めを刺して、
血刀
(
ちがたな
)
を
振
(
ふる
)
いながら藤新の
店頭
(
みせさき
)
へ
立帰
(
たちかえ
)
りましたが、
本
(
もと
)
より
斬殺
(
きりころ
)
す料簡でございましたから、
些
(
ちっ
)
とも動ずる気色もなく、我が下郎に向い
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又因縁で
性
(
しょう
)
を引きますというは仏説でございますが、深見新左衞門が
斬殺
(
きりころ
)
した宗悦の娘お園に、新左衞門の
悴
(
せがれ
)
新五郎が惚れると云うはどういう訳でございましょうか
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
誠に
然
(
そ
)
うなれア浮びます助かりますと
悦
(
よろこ
)
んだじゃアなえか、それに又旦那様ア
斬殺
(
きりころ
)
されたというのも、
早
(
はえ
)
え話が一角という奴がお
前
(
めえ
)
に惚れていたのを
此方
(
こっち
)
へ
嫁付
(
かたづ
)
いたから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
親の慈悲だからまだしも此の畳の上で、お父さまの形見の脇差で
斬殺
(
きりころ
)
して遣るから、
有難
(
ありがて
)
えと思っておっ
死
(
ち
)
んでしまえ……ヤア、おっ死んでしまえ……ヤア、おっ死んでしまえ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
翌朝になると髪結の長次が
斬殺
(
きりころ
)
されて居るというので、女房が紀伊國屋へ泣声で参り
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
といううち勇助は遂に船まで泳ぎ附け
舷
(
こべり
)
へ手を掛けて船を
上
(
あが
)
ろうとしましたが、上ってまいれば
忽
(
たちま
)
ちに勇助のために
斬殺
(
きりころ
)
されますので、丈助が
錆
(
さび
)
た一刀を引抜き、勇助の
頭脳
(
あたま
)
へ
割附
(
わりつ
)
ける。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
狗畜生
(
いぬちくしょう
)
、やい手前はな父を討ったに相違ない、手前は
召使
(
めしつかい
)
の菊を殺し、又家来林藏も
斬殺
(
きりころ
)
し、其の上ならず不義密通だと云って
宿
(
やど
)
へ死骸を下げたが、其の
前々
(
まえ/\
)
菊が悪事の段々を細かに書いて
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
成程己は
僅
(
わずか
)
なお給金を戴いて飯炊をしてえるからッて、飯せえ焦がさねえようにしていれば
宜
(
え
)
えというもんじゃアあんめえ、
当家
(
うち
)
へ泥坊が
這入
(
へい
)
ってお
内儀様
(
かみさん
)
を
斬殺
(
きりころ
)
しても、己が飯炊だからって
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私は
少
(
ちい
)
さし姉さんも年が
往
(
い
)
きませんし、
外
(
ほか
)
に
致方
(
いたしかた
)
がございませんで、伯父さんが
此方
(
こっち
)
へ引取ろうと云って、信州白島の伯父さんの厄介に成って居りまする
中
(
うち
)
に、姉さんが又市の為に
斬殺
(
きりころ
)
されました
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三年
前
(
あと
)
に信州の葉広山とか村とかいう処で悪い事をして
斬殺
(
きりころ
)
されたと聞きましたが、それとは知らず一旦亭主にしましたから、
私
(
わたし
)
は馬鹿が夫を待つという
譬
(
たとえ
)
の通り、もう帰るかと待って居りましたが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其の
家
(
いえ
)
に泊ったのが運の尽き、道連れの小平という悪者が丹治を
斬殺
(
きりころ
)
しました、尤も丹治もおかく婆と同類の仁助とを殺しましたから、其の
隙
(
ひま
)
に私は死物狂い、どうかして落延びようと思いましたが
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
母親は親父が
斬殺
(
きりころ
)
したと聞きまして少しのぼせたものか
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“斬殺”の意味
《名詞》
斬殺(ざんさつ)
日本刀などを使って斬り殺すこと。
(出典:Wiktionary)
斬
常用漢字
中学
部首:⽄
11画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“斬”で始まる語句
斬
斬新
斬罪
斬死
斬合
斬首
斬尖
斬込
斬奸
斬取