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接
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せっ
ふりがな文庫
“
接
(
せっ
)” の例文
眼
(
ま
)
のあたり、
斯
(
こ
)
うした
荘厳無比
(
そうごんむひ
)
の
光景
(
ありさま
)
に
接
(
せっ
)
した
私
(
わたくし
)
は、
感極
(
かんきわま
)
りて
言葉
(
ことば
)
も
出
(
い
)
でず、
覚
(
おぼ
)
えず
両手
(
りょうて
)
を
合
(
あ
)
わせて、その
場
(
ば
)
に
立
(
た
)
ち
尽
(
つく
)
したことでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そもそも我輩がここに敬の字を用いたるは偶然にあらず。男女肉体を以て
相
(
あい
)
接
(
せっ
)
するものなれば、
仮令
(
たと
)
えいかなる夫婦にても一時の親愛なきを得ず。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「たまには、
金
(
かね
)
を
握
(
にぎ
)
って、
帰
(
かえ
)
って、
都会
(
とかい
)
の
文明
(
ぶんめい
)
にも
接
(
せっ
)
したり、うまい
酒
(
さけ
)
も
飲
(
の
)
んでみるものだ。」と、いいました。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
滝田
君
(
くん
)
の
訃
(
ふ
)
に
接
(
せっ
)
したのは、十月二十七日の
夕刻
(
ゆうこく
)
である。
僕
(
ぼく
)
は室生犀生
君
(
くん
)
と一しょに滝田
君
(
くん
)
の家へ悔みに行った。滝田
君
(
くん
)
は
庭
(
にわ
)
に
面
(
めん
)
した
座敷
(
ざしき
)
に北を
枕
(
まくら
)
に
横
(
よこ
)
たわっていた。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
スンネルブー地方が、ハルランドと
接
(
せっ
)
するところには、
砂
(
すな
)
だらけの
荒
(
あ
)
れ地がひろがっています。そこは、はしからはしまで見とおすことができないくらい広いものです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
世田谷で空襲に
接
(
せっ
)
したが、防空ズキンをかぶって案外呑気でいた。これらで見ると、自然力的な
圧迫
(
あっぱく
)
には堪え得るが、人間的圧迫には堪え得ない
弱気
(
よわき
)
の性であろうと思った。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
空
(
そら
)
は
爽
(
さわやか
)
に
晴
(
は
)
れて、
遠
(
とお
)
く
木立
(
こだち
)
の
空
(
そら
)
に
接
(
せっ
)
する
辺
(
あたり
)
も
見渡
(
みわた
)
される
凉
(
すず
)
しい
日和
(
ひより
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
平生不
三
曾接
二
冠纓
一
平生
(
へいせい
)
曾
(
かつ
)
て
冠纓
(
かんえい
)
に
接
(
せっ
)
せず
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
日頃
(
ひごろ
)
ただ
一人
(
ひとり
)
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
に
閉
(
と
)
じこもり、めったに
外界
(
がいかい
)
と
接
(
せっ
)
する
機会
(
おり
)
のない
私
(
わたくし
)
にとりて、
斯
(
こ
)
うした
少女
(
しょうじょ
)
との
不意
(
ふい
)
の
会合
(
かいごう
)
は
世
(
よ
)
にももの
珍
(
めず
)
らしい
限
(
かぎ
)
りでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
土手
(
どて
)
は、ここでは
往来
(
おうらい
)
に
接
(
せっ
)
していましたが、やがて
道
(
みち
)
から
遠
(
とお
)
く
離
(
はな
)
れて、あちらへいっていたのです。
長ぐつの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もう、その
山
(
やま
)
のいただきは、
下
(
した
)
から
見
(
み
)
ると、
雲
(
くも
)
に
接
(
せっ
)
していました。この
坂
(
さか
)
の
上
(
うえ
)
から、
前方
(
ぜんぽう
)
をのぞむと、
山
(
やま
)
また
山
(
やま
)
の、えんえんとしてつらなる
波
(
なみ
)
が、ながめられました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたくし
)
として
真先
(
まっさ
)
きに
工夫
(
くふう
)
したことは一
日
(
にち
)
の
区画
(
くぎり
)
を
附
(
つ
)
けることでございました、
本来
(
ほんらい
)
からいえばこちらの
世界
(
せかい
)
に
昼夜
(
ちゅうや
)
の
区別
(
くべつ
)
はないのでございますが、それでは
現界
(
げんかい
)
の
人達
(
ひとたち
)
と
接
(
せっ
)
するのにひどく
勝手
(
かって
)
が
悪
(
わる
)
く
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これは、いつわらぬ
少年
(
しょうねん
)
の
心
(
こころ
)
のうちでありました。
生
(
う
)
まれたときから、
明
(
あか
)
るい
空
(
そら
)
、いつも
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
いている
景色
(
けしき
)
しか
知
(
し
)
らないのが、まったく、ちがった
自然
(
しぜん
)
に
接
(
せっ
)
したからでした。
おかまの唄
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
接
常用漢字
小5
部首:⼿
11画
“接”を含む語句
接吻
直接
密接
接待
接近
接骨木
接続
接唇
接触
応接間
応接
近接
間接
応接室
骨接
引接
連接
接觸
接踵
応接所
...