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恩愛
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おんあい
ふりがな文庫
“
恩愛
(
おんあい
)” の例文
分
(
わ
)
けられぬ
身
(
み
)
なれば
恩愛
(
おんあい
)
の
重
(
おも
)
きに
引
(
ひ
)
かれて、
車
(
くるま
)
には
乘
(
の
)
りけれど、かゝる
時
(
とき
)
氣樂
(
きらく
)
の
良人
(
おつと
)
が
心根
(
こゝろね
)
にくゝ、
今日
(
けふ
)
あたり
沖釣
(
おきづ
)
りでも
無
(
な
)
き
物
(
もの
)
をと
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
言張し憑司夫婦も
恩愛
(
おんあい
)
に心の
鬼
(
おに
)
の
角
(
つの
)
をれて是まで
巧
(
たく
)
みし惡事の段々殘らず白状なりたりけり依て大岡殿は外々の
者共
(
ものども
)
へも右の趣きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かくのごとき
恩愛
(
おんあい
)
は人の眼を
忍
(
しの
)
んで、世にあまたあると信ずる。いな、あまたどころではない、かくのごとき情愛は空中に
満
(
み
)
ちていると思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
現世的
(
げんせてき
)
執着
(
しゅうじゃく
)
の
中
(
なか
)
で、
私
(
わたくし
)
にとりて、
何
(
なに
)
よりも
断
(
た
)
ち
切
(
き
)
るのに
骨
(
ほね
)
が
折
(
お
)
れましたのは、
前
(
まえ
)
申
(
もう
)
すとおり
矢張
(
やは
)
り、
血
(
ち
)
を
分
(
わ
)
けた
両親
(
りょうしん
)
に
対
(
たい
)
する
恩愛
(
おんあい
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
武門
(
ぶもん
)
をすて、世をすて、あらゆる
恩愛
(
おんあい
)
や
争闘
(
そうとう
)
の
修羅界
(
しゅらかい
)
を、すてられた人の身の上でござるもの。話すべきにあらず、また話して返らぬことでもある」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
其
(
その
)
目的
(
もくてき
)
は
凡
(
およ
)
そ三つに
分
(
わか
)
つことが
出來
(
でき
)
る。一は
怨
(
うらみ
)
を
報
(
はう
)
ずる
爲
(
ため
)
で一
番
(
ばん
)
怖
(
こわ
)
い。二は
恩愛
(
おんあい
)
の
爲
(
ため
)
で
寧
(
むし
)
ろいぢらしい。三は
述懷的
(
じゆつくわいてき
)
である。一の
例
(
れい
)
は
數
(
かぞ
)
ふるに
遑
(
いとま
)
がない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
黙れッ! おのれお艶、痩せても枯れても武士の妻ともあろう者が、
正邪
(
せいじゃ
)
の別、
恩愛
(
おんあい
)
義理
(
ぎり
)
をもわきまえず、言わせておけば際限もなく、よッくノメノメとさようなことがいえるな。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それが父母
恩愛
(
おんあい
)
の一端をせめてむくいる
所以
(
ゆえん
)
であると考えているのでした。
親子の愛の完成
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
此
(
この
)
話
(
はなし
)
で
何事
(
なにごと
)
も
分明
(
ぶんめい
)
になつた。それに
就
(
つ
)
けても
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
は
昔
(
むかし
)
ながら
壯快
(
おもしろ
)
い
氣象
(
きしやう
)
だ、たゞ
一人
(
ひとり
)
の
兒
(
こ
)
を
帝國
(
ていこく
)
の
軍人
(
ぐんじん
)
に
養成
(
ようせい
)
せんが
爲
(
た
)
めに
恩愛
(
おんあい
)
の
覊
(
きづな
)
を
斷切
(
たちき
)
つて、
本國
(
ほんごく
)
へ
送
(
おく
)
つてやるとは
隨分
(
ずゐぶん
)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つた
事
(
こと
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
賣てとかき
口説
(
くどき
)
親子の
恩愛
(
おんあい
)
孝
(
かう
)
と
慈
(
じ
)
と
暫時
(
しばし
)
は
果
(
はて
)
も無りけり
漸々
(
やう/\
)
にして
妻
(
つま
)
お安は
落
(
おつ
)
る
泪
(
なみだ
)
を
押拭
(
おしぬぐ
)
ひ
夫程迄
(
それほどまで
)
に親を思ひ
傾城遊女
(
けいせいいうぢよ
)
と成とても今の難儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また
例
(
たと
)
へば、
父母
(
ふぼ
)
はとと
樣
(
さま
)
、はは
樣
(
さま
)
と
呼
(
よ
)
んで
少
(
すこ
)
しも
差
(
さ
)
し
支
(
つか
)
へなきのみならず、
却
(
かへつ
)
て
恩愛
(
おんあい
)
の
情
(
ぜう
)
が
籠
(
こも
)
るのに、
何
(
なに
)
を
苦
(
くるし
)
んでかパパ
樣
(
さま
)
、ママ
樣
(
さま
)
と、
歐米
(
おうべい
)
に
模倣
(
もはう
)
させてゐるものが
往々
(
わう/\
)
ある。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
思ふ事
貴賤
(
きせん
)
上下の
差別
(
さべつ
)
はなきものにて
俚諺
(
ことわざ
)
にも
燒野
(
やけの
)
の
雉子
(
きゞす
)
夜
(
よる
)
の
鶴
(
つる
)
といひて
鳥類
(
てうるゐ
)
さへ親子の
恩愛
(
おんあい
)
には
變
(
かはり
)
なし
忝
(
かたじけ
)
なくも將軍家には天一坊は
實
(
じつ
)
の御
愛息
(
あいそく
)
と
思召
(
おぼしめさ
)
ばこそ
斯
(
かく
)
御心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
恩
常用漢字
小6
部首:⼼
10画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
“恩愛”で始まる語句
恩愛不能断
恩愛永離