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御迷惑
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ごめいわく
ふりがな文庫
“
御迷惑
(
ごめいわく
)” の例文
遣
(
つか
)
はさるゝは
御迷惑
(
ごめいわく
)
の體なりしが
據處
(
よんどころ
)
なく下されて
仰
(
おほせ
)
けるは
此品
(
このしな
)
は東照神君より
傳
(
つた
)
はれるにて父君にも
深
(
ふか
)
く
御祕藏
(
ごひざう
)
の物なるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勿論
(
もちろん
)
、あなたの
御迷惑
(
ごめいわく
)
を考え、あっさりした御手紙を
添
(
そ
)
えておいたのですが、きっと返事が来るだろうと信じていました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
引払ひ候
間
(
あいだ
)
明後日夕景よりいつもの連中ばかりにて
聊
(
いささ
)
か
新屋
(
しんおく
)
落成のしるしまで
一酌
(
いっしゃく
)
致
(
いたし
)
たく
存
(
ぞんじ
)
候間
御迷惑
(
ごめいわく
)
ながら何とぞ
御枉駕
(
ごおうが
)
の栄を得たく懇請
奉
(
たてまつり
)
候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
『
何處
(
どこ
)
までゝも——けれど、それがもしあなたの
御迷惑
(
ごめいわく
)
になるとでも
仰有
(
おつしや
)
るなら、
私
(
わたし
)
は
此處
(
ここ
)
でお
訣
(
わか
)
れします。でも、
家
(
うち
)
へはもう
歸
(
かへ
)
らない
覺悟
(
かくご
)
です。』
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
御迷惑
(
ごめいわく
)
か
存
(
ぞん
)
ぜぬが、
靄
(
もや
)
の
袖
(
そで
)
の
擦合
(
すれあ
)
うた
御縁
(
ごえん
)
とて、ぴつたり
胸
(
むね
)
に
當
(
あた
)
る
事
(
こと
)
がありましたにより、お
心着
(
こゝろづ
)
け
申上
(
まをしあ
)
げます……お
聞入
(
きゝい
)
れ、お
取棄
(
とりす
)
て、ともお
心次第
(
こゝろしだい
)
。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
シベリアの氷雪はたちまち
融
(
と
)
け去り、さぞ
御迷惑
(
ごめいわく
)
なこととは思うが、北米合衆国全土は美しき
雪原
(
せつげん
)
と氷山とに化してしまい、
凍結元祖屋
(
とうけつがんそや
)
さんだけに
有終
(
ゆうしゅう
)
の
美
(
び
)
をなしたと
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それに
以前
(
もと
)
吉原
(
よしはら
)
で
一遍
(
いつぺん
)
でもあなたの所へ出たことがあるんですから、
良人
(
うちのひと
)
に知れると
悋気
(
りんき
)
ではありませんが、
厭
(
いや
)
な顔でもされるとあなたも
御迷惑
(
ごめいわく
)
でございませうから
内々
(
ない/\
)
で。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今夜
(
こんや
)
も
此樣
(
こん
)
な
分
(
わか
)
らぬ
事
(
こと
)
いひ
出
(
だ
)
して
嘸
(
さぞ
)
貴君
(
あなた
)
御迷惑
(
ごめいわく
)
で
御座
(
ござ
)
んしてしよ、もう
話
(
はな
)
しはやめまする、
御機嫌
(
ごきげん
)
に
障
(
さわ
)
つたらばゆるして
下
(
くだ
)
され、
誰
(
た
)
れか
呼
(
よ
)
んで
陽氣
(
ようき
)
にしませうかと
問
(
と
)
へば、いや
遠慮
(
ゑんりよ
)
は
無沙汰
(
ぶさた
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「よう
判
(
わか
)
りました。この
上
(
うえ
)
の
御迷惑
(
ごめいわく
)
はおかけしまへんよって。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
揉
(
もま
)
せ呉んと一同にて
仕組
(
しくみ
)
しことゆゑ千太郎の云ふ事を少しも
聞入
(
きゝいれ
)
ず御養父が
若
(
もし
)
分
(
わか
)
らぬ
叱言
(
こごと
)
を言れなば仲間一同にて
引受
(
ひきうけ
)
貴樣
(
おまへ
)
に
御迷惑
(
ごめいわく
)
は
懸
(
かけ
)
まじ一年に
唯
(
たゞ
)
一度の參會故夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
知
(
し
)
りもしないものが、
突然
(
とつぜん
)
お
驚
(
おどろ
)
かせ
申
(
まを
)
して、
御迷惑
(
ごめいわく
)
の
所
(
ところ
)
はお
許
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さい。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雪
(
ゆき
)
こそふれ
夜
(
よ
)
はまだそれほどに
御座
(
ござ
)
りませねばと
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
とゝのへるにそれならば
誰
(
たれ
)
ぞ
供
(
とも
)
にお
連
(
つれ
)
なされお
歩行
(
ひろひ
)
御迷惑
(
ごめいわく
)
ながら
此邊
(
このほとり
)
には
車
(
くるま
)
鳥渡
(
ちよつと
)
むづかしからん
大通
(
おほどほ
)
り
近
(
ちか
)
くまで
御難澁
(
ごなんじふ
)
なるべし
家内
(
うち
)
にてすら
火桶
(
ひをけ
)
少
(
すこ
)
しも
放
(
はな
)
されぬに
夜氣
(
やき
)
に
當
(
あた
)
つてお
風
(
かぜ
)
めすな
失禮
(
しつれい
)
も
何
(
なに
)
もなしこゝより
直
(
すぐ
)
にお
頭巾
(
づきん
)
召
(
め
)
せ
誰
(
た
)
れぞお
肩掛
(
かたかけ
)
お
着
(
き
)
せ
申
(
まを
)
せと
總掛
(
そうがゝ
)
りに
支度
(
したく
)
手傳
(
てつだ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
發輝
(
はつき
)
と申立て給はらば夫にて宜しと家主長助は忠兵衞を
聢
(
しか
)
と談じ其の
趣
(
おも
)
むきの一札を取置
去
(
され
)
ばお光殿立歸りて訴訟の
支度
(
したく
)
に及ばんなれども忠兵衞殿には
御迷惑
(
ごめいわく
)
なる事に候はんと
厚
(
あつ
)
く禮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
迷
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
惑
常用漢字
中学
部首:⼼
12画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂