同音どうおん)” の例文
したふか板倉のひえ炬燵こたつとは少しもがないといふ事なりと火と同音どうおんなればなり夫より後世こうせい奉行ぶぎやういつれも堅理けんりなりといへども日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此時このとき堂上だうじやうそう一齊いつせい合掌がつしやうして、夢窓國師むさうこくし遺誡ゐかいじゆはじめた。おもひ/\にせきつた宗助そうすけ前後ぜんごにゐる居士こじみな同音どうおん調子てうしあはせた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
家内かないが。)(家内かないが。)と雙方さうはう同音どうおんつたが==毎々まい/\世話せわに==とふべきところを、同時どうじ兩方りやうはうでのみみの一寸ちよつと默然だんまり
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
むしろをしきつらね、なべ・やくわん・ぜん・わんなど此雪の棚におき、物を煮焼にたきし、濁酒にごりざけなどのみ、小童こども大勢雪の堂に(いきんだうと云)あそび、同音どうおんに鳥追哥をうたひ
中村なかむらさんと唐突だしぬけ背中せなかたゝかれてオヤとへれば束髪そくはつの一むれなにてかおむつましいことゝ無遠慮ぶゑんりよの一ごんたれがはなくちびるをもれしことばあと同音どうおんわらごゑ夜風よかぜのこしてはしくを
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
同音どうおんにのぼり
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
この時堂上の僧は一斉いっせい合掌がっしょうして、夢窓国師むそうこくし遺誡いかいじゅし始めた。思い思いに席を取った宗助の前後にいる居士こじも皆同音どうおんに調子を合せた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
にんえのきもとちて、「お月樣つきさまいくつ」とさけときは、幾多いくたの(おう同音どうおんに「お十三じふさんなゝつ」として、飛禽ひきんつばさか、走獸そうじうあしか、一躍いちやく疾走しつそうしてたちまえず。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
むしろをしきつらね、なべ・やくわん・ぜん・わんなど此雪の棚におき、物を煮焼にたきし、濁酒にごりざけなどのみ、小童こども大勢雪の堂に(いきんだうと云)あそび、同音どうおんに鳥追哥をうたひ
帳塲ちやうば女主あるじもかけして唯今たゞいまありがたうと同音どうおん御禮おれいたのんでいたくるましとて此處こゝからしてせば、家中うちゞうおもておくしておいでまちまするの愛想あいさう御祝儀ごしうぎ餘光ひかりとしられて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
南無金毘羅大権現なむこんぴらだいごんげん!」と同音どうおんに念ずる時、どうあたりらいのごとき声ありて
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
同音どうおん
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)