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なんよう
ふりがな文庫
“
南洋
(
なんよう
)” の例文
南洋
(
なんよう
)
のあまり
世界
(
せかい
)
の
人
(
ひと
)
たちには
知
(
し
)
られていない
島
(
しま
)
に
住
(
す
)
んでいる
二人
(
ふたり
)
の
土人
(
どじん
)
が、
難船
(
なんせん
)
から
救
(
すく
)
われて、ある
港
(
みなと
)
に
着
(
つ
)
いたときでありました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
(
第二十八圖
(
だいにじゆうはちず
)
)その
隣
(
とな
)
りにある
繪
(
え
)
は、
現在
(
げんざい
)
南洋
(
なんよう
)
において
實行
(
じつこう
)
してゐる
水上住居
(
すいじようじゆうきよ
)
でありますが、いかにもよく
似
(
に
)
てゐることがわかりませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
この
港
(
みなと
)
から、
南洋
(
なんよう
)
の
方
(
ほう
)
へゆく
船
(
ふね
)
は、
今夜
(
こんや
)
出
(
で
)
てゆくのが
今年
(
ことし
)
じゅうの
最終
(
さいしゅう
)
でありましたが、あまりそれには
乗
(
の
)
ってゆく
客
(
きゃく
)
もなかったのです。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかしたゞ
一
(
ひと
)
つ
今
(
いま
)
から
四十年前
(
しじゆうねんぜん
)
(一八九二
年
(
ねん
)
)にオランダの
軍醫
(
ぐんい
)
デヨボアといふ
人
(
ひと
)
が、
南洋
(
なんよう
)
ジャ
ヷ島
(
とう
)
のトリニールといふ
所
(
ところ
)
で
發見
(
はつけん
)
した
骨
(
ほね
)
が
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
南洋
(
なんよう
)
の
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
に、あったころのさわやかな
香
(
にお
)
いが、まだ
残
(
のこ
)
っていて、このとき、ふたたび
冷
(
ひ
)
ややかな
水
(
みず
)
の
上
(
うえ
)
で、したのでした。
河水の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
この
貝輪
(
かひわ
)
を
腕
(
うで
)
にはめる
風俗
(
ふうぞく
)
は、
今日
(
こんにち
)
でも
南洋
(
なんよう
)
あたりの
野蠻人
(
やばんじん
)
の
間
(
あひだ
)
に
多
(
おほ
)
く
見受
(
みう
)
けられますが、たゞその
貝輪
(
かひわ
)
はその
刳
(
ゑぐ
)
り
孔
(
あな
)
がわりあひに
小
(
ちひ
)
さいので
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼
(
かれ
)
は、
雨
(
あめ
)
と
風
(
かぜ
)
の
荒
(
あ
)
れ
狂
(
くる
)
う
渺茫
(
びょうぼう
)
たる
海原
(
うなばら
)
を
想像
(
そうぞう
)
して
感歎
(
かんたん
)
の
声
(
こえ
)
を
放
(
はな
)
ちました。
龍夫
(
たつお
)
の
父親
(
ちちおや
)
は、
南洋
(
なんよう
)
の
会社
(
かいしゃ
)
に
勤
(
つと
)
めていて、その
地
(
ち
)
で
病死
(
びょうし
)
したのです。
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ただ、あまり
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
人々
(
ひとびと
)
に
知
(
し
)
られていない、
南洋
(
なんよう
)
の
島
(
しま
)
でありますから、
開
(
ひら
)
けてはいません。しかし、そのほうがかえってしあわせなんです。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たとえば
南洋
(
なんよう
)
の
蕃地
(
ばんち
)
に
産
(
さん
)
する、
華麗
(
かれい
)
なちょうのような
花
(
はな
)
をつけたもの、
離
(
はな
)
れ
島
(
じま
)
の
波浪
(
はろう
)
が
寄
(
よ
)
せるがけの
上
(
うえ
)
に、ぶらさがっているという
葉
(
は
)
の
短
(
みじか
)
いもの
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幾日
(
いくにち
)
かの
後
(
のち
)
、みんなは、
南洋
(
なんよう
)
の
島
(
しま
)
にあった
庭園
(
ていえん
)
に
着
(
つ
)
きました。そこだけには、
冬
(
ふゆ
)
というものがなかったのです。いつも
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いていました。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この
風
(
かぜ
)
は、
南洋
(
なんよう
)
から、ふいてきたんだね。」と、ぼくが、いうと、
正
(
しょう
)
ちゃんは、
立
(
た
)
ちどまって、
空
(
そら
)
をながめ
風七題
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、この
船
(
ふね
)
の
中
(
なか
)
に、
南洋
(
なんよう
)
へいく、
大金持
(
おおがねも
)
ちが
乗
(
の
)
っていました。
金持
(
かねも
)
ちは、
大
(
おお
)
きな
腹
(
はら
)
を
抱
(
かか
)
えるように、ゆったりとした
足
(
あし
)
どりで、
甲板
(
かんぱん
)
の
上
(
うえ
)
へ
出
(
で
)
てきました。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
香水
(
こうすい
)
のにおいがただよい、
南洋
(
なんよう
)
できのらんの
花
(
はな
)
がさき、
美
(
うつく
)
しいふうをした
男
(
おとこ
)
や
女
(
おんな
)
がぞろぞろ
歩
(
ある
)
いて、まるでこの
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
苦労
(
くろう
)
を
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
たちの
集
(
あつ
)
まりのようでありました。
田舎のお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、よく
私
(
わたし
)
をなぐさめてくれた。おまえの
声
(
こえ
)
をきくと、あの
南洋
(
なんよう
)
の
人間
(
にんげん
)
に
汚
(
けが
)
されない、らんの
花
(
はな
)
の
香
(
にお
)
う
森林
(
しんりん
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
すのだ。おまえは、その
強
(
つよ
)
い
翼
(
つばさ
)
で、
森林
(
しんりん
)
へ
帰
(
かえ
)
ったがいい。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
燭台
(
しょくだい
)
の
古
(
ふる
)
いのや、
南洋
(
なんよう
)
の
土人
(
どじん
)
が
織
(
お
)
ったような
織物
(
おりもの
)
や、またオランダあたりからきたつぼや、
支那人
(
しなじん
)
の
腰掛
(
こしか
)
けていたような
椅子
(
いす
)
や、ストーブのさびたのなどまで
置
(
お
)
かれてありました。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
俺
(
おれ
)
たちにもふるさとがあるんだぜ! それは、
南洋
(
なんよう
)
の
島
(
しま
)
にある
楽園
(
らくえん
)
だ!」
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なんでも、
南洋
(
なんよう
)
の
暑
(
あつ
)
い
国
(
くに
)
にいるというよ。」
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“南洋”の意味
《名詞》
南洋(なんよう)
太平洋の中で赤道の南北に沿った海洋。
(出典:Wiktionary)
“南洋”の解説
南洋(なんよう)。南の広い海の意。転じて、地理区分として用いられるようになった。
(出典:Wikipedia)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
洋
常用漢字
小3
部首:⽔
9画
“南洋”で始まる語句
南洋産
南洋杉
南洋傳來