“蕃地”の読み方と例文
読み方割合
ばんち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
印度インドだとか、南洋だとか、アフリカの蕃地ばんちだとかを舞台にするのは、どうしても必要の場合にはいたしかたがないが、なるべくやめてもらいたい。
私の要求する探偵小説 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
たとえば南洋なんよう蕃地ばんちさんする、華麗かれいなちょうのようなはなをつけたもの、はなじま波浪はろうせるがけのうえに、ぶらさがっているというみじかいもの
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大宋国たいそうこくの北から東の大山脈をさかいとして、その彼方の蕃地ばんちにはりょう韃靼だったんのわかれで契丹きったんともよぶ)という大国がある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)