“契丹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きったん71.4%
きつたん28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここの家は、五代の末期、そうの太祖の時代に地方へりたもので、祖先の柴世祖さいせいそは、帝位にあった幼君だった。時に契丹きったんとの大戦あり。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次いで宋の時代になっても、北辺の蒙古民族契丹きったんの国ははなはだ強大であって、西方からシナを呼ぶに Kitai→Cathay をもってせしめるほどであった。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
わたくしは慧琳音義が唐に成り後周に亡び、契丹きつたんより朝鮮に入り、朝鮮より日本に来たことを語つた。さて此書の刊布は忍澂にんちように企てられ、其弟子の手に成つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
契丹きつたんの雲のはてまでもとは思へども、流石さすが忍ばれず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)