“きったん”の漢字の書き方と例文
語句割合
契丹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
契丹きったんのまさに亡びんとする時、或る者はその神体が城外へ走るのを見て、おどろき怪しんで早速に参詣すると、神像の全身に汗が流れていたので、いよいよそれを怪しんだが
大宋国たいそうこくの北から東の大山脈をさかいとして、その彼方の蕃地ばんちにはりょう韃靼だったんのわかれで契丹きったんともよぶ)という大国がある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遼陽の城外に東京陵トンキンりょうという古陵がある。昔ここに都していたりょう契丹きったん)代の陵墓で、周囲には古木がおいしげって、野草のあいだには石馬や石羊の横たわっているのが見いだされる。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)