-
トップ
>
-
内側
>
-
うちがは
塗りたての
壁は
狹苦しい
小屋の
内側を
濕つぽく
且闇くした。
壁の
土の
段々に
乾くのが
待遠で
卯平は
毎日床の
上の
筵に
坐つて
火を
焚た。
斯う云ふ時に代助は、
頭の
内側と
外側が、
質の
異なつた切り
組み細工で
出来上つてゐるとしか感じ得られない
癖になつてゐた。
また
籠の
外側とか
内側とかに
粘土を
塗り
込めて、
籠と
共に
火で
燒くといふ
製法もあつたようであります。
二十
間にも
餘る
巨大な
建物は、
見るから
毒々しい
栗色のペンキで
塗られ、
窓は岩
疊な
鐵格子、
其でも
尚だ
氣が
濟まぬと
見えて、
其の
内側には
細い、
此も
鐵製の
網が
張詰めてある。
窓は
内側から
見惡く
鐵格子を
嵌められ、
床は
白ちやけて、そゝくれ
立つてゐる。
唯、こゝに、
低い
草畝の
内側に、
露とともに
次第に
消え
行く、
提灯の
中に、ほの
白く
幽に
見えて、
一張の
天幕があつた。——
晝間赤い
旗が
立つて
居た。
此の
旗が
音もなく
北の
方へ
斜に
靡く。
小さな
杙は
毎日水の
爲に
軟かにされて
居る
土へぐつと
深くはひつた。
鍵の
手は
深く
釣瓶の
内側を
覗いて
居たので
先刻よりも
確乎と
釣瓶を
引き
止めた。
それはたゞ
一つの
下顎骨でありますが、この
骨は
顎が
内側に
引込み、
今日の
人間とはよほど
違つてゐますけれども、
類人猿とは
全く
別種であり、もはや
人間の
仲間であることは
明かであります。
壁を
塗る
時格子目から
内側へ
捲くれ
出た
泥の一つ/\がだん/\に
白つぽく
乾いて
明るく
成つた
時勘次は
又内側から
塗つて
捲れて
出た一つ/\を一
帶に
隱した。