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何等
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なにら
ふりがな文庫
“
何等
(
なにら
)” の例文
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
からは
何等
(
なにら
)
の
報告
(
ほうこく
)
の
無
(
な
)
い
内
(
うち
)
は
决
(
けつ
)
して信じません。
况
(
いわ
)
んや
此樣
(
こんな
)
平穩
(
おだやか
)
な
海上
(
かいじやう
)
に
難破船
(
なんぱせん
)
などのあらう
筈
(
はづ
)
は
無
(
な
)
い、
無※
(
ばか
)
なツ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私もその家は
音
(
おと
)
ずれてみたことがあるが、嫁の
代
(
だい
)
が変ってからは
何等
(
なにら
)
のことも無いような風である。
真箇
(
まったく
)
妙なことがある。
白い光と上野の鐘
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
およそ市中において、自分を呼棄てにするは、
何等
(
なにら
)
の者であろうと、且つ
怪
(
あやし
)
み、且つ憤って、目を
尖
(
とが
)
らして顔を上げる。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
当主格之助などは、旧塾に九人、新塾に十余人ゐる
平
(
ひら
)
の学生に比べて、
殆
(
ほとんど
)
何等
(
なにら
)
の特権をも有してをらぬのである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
地上
(
ちじゃう
)
に
存
(
そん
)
する
物
(
もの
)
たる
限
(
かぎ
)
り、
如何
(
いか
)
な
惡
(
あ
)
しい
品
(
しな
)
も
何等
(
なにら
)
かの
益
(
えき
)
を
供
(
きょう
)
せざるは
無
(
な
)
く、
又
(
また
)
如何
(
いか
)
な
善
(
よ
)
いものも
用法
(
ようはふ
)
正
(
たゞ
)
しからざれば
其
(
その
)
性
(
せい
)
に
悖
(
もと
)
り、
圖
(
はか
)
らざる
弊
(
へい
)
を
生
(
しゃう
)
ずる
習
(
なら
)
ひ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
或
(
あるひ
)
は罪悪かも知れん。けれども、
茫々然
(
ぼうぼうぜん
)
と呼吸してゐるばかりで、世間に対しては
何等
(
なにら
)
の益するところも無く、自身に取つてはそれが苦痛であるとしたら、自殺も一種の
身始末
(
みじまつ
)
だ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この国は今言うような趣味の材料には、最も豊富な国と言っていい、
都鄙
(
とひ
)
おしなべて、何か
古城趾
(
こじょうし
)
があるとすれば
殊
(
こと
)
に妙であるが、
其処
(
そこ
)
には
何等
(
なにら
)
かの意味に於いて、
何等
(
なにら
)
かの
怪
(
かい
)
が必ず潜んでいる。
不吉の音と学士会院の鐘
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
海面
(
かいめん
)
より
高
(
たか
)
き
白色
(
はくしよく
)
の
光
(
ひかり
)
は
海上法
(
かいじやうほふ
)
に
從
(
したが
)
ひ
甲板
(
かんぱん
)
より二十
尺
(
しやく
)
以上
(
いじやう
)
高
(
たか
)
く
掲
(
かゝ
)
げられたる
檣燈
(
しやうとう
)
にて、
今
(
いま
)
や、
何等
(
なにら
)
かの
船
(
ふね
)
は、
我
(
わ
)
が
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ふて
進航
(
しんかう
)
しつゝ
來
(
きた
)
るのであつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
温泉
(
いでゆ
)
の
宿
(
やど
)
を
差
(
さ
)
して、
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
から
引返
(
ひきかへ
)
す
途中
(
とちゆう
)
は、
気
(
き
)
も
漫
(
そゞろ
)
に、
直
(
す
)
ぐにも
初
(
はじ
)
むべき——
否
(
いな
)
、
手
(
て
)
は
既
(
すで
)
に
何等
(
なにら
)
か
其
(
それ
)
に
向
(
むか
)
つて
働
(
はたら
)
く……
新
(
あらた
)
な
事業
(
じげふ
)
に
対
(
たい
)
する
感興
(
かんきよう
)
の
雲
(
くも
)
に
乗
(
の
)
るやう、
腕
(
かひな
)
が
翼
(
はね
)
に
成
(
な
)
つて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何等
(
なにら
)
かの知識を女房が得たらしいとは認めても、その知識の範囲を測り知ることが出来ぬので、なんとも云うことが出来ない。末造は
妄
(
みだ
)
りに語って、相手に材料を供給するような男ではない。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
さては
何等
(
なにら
)
の密会ならん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さては
先日
(
せんじつ
)
反古
(
ほご
)
の
新聞
(
しんぶん
)
に
記
(
しる
)
されてあつた
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
と
其
(
その
)
帆走船
(
ほまへせん
)
との
行衞
(
ゆくゑ
)
などが
恰
(
あだか
)
も
今夜
(
こんや
)
の
此
(
この
)
物凄
(
ものすご
)
い
景色
(
けしき
)
と
何等
(
なにら
)
かの
因縁
(
いんねん
)
を
有
(
いう
)
するかのごとく、ありありと
私
(
わたくし
)
の
腦裡
(
のうり
)
に
浮
(
うか
)
んで
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事