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不用
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ふよう
ふりがな文庫
“
不用
(
ふよう
)” の例文
差
(
さ
)
し
向
(
む
)
き
不用
(
ふよう
)
のものを
廉價
(
れんか
)
に
買
(
か
)
つて
置
(
お
)
く
便宜
(
べんぎ
)
を
有
(
いう
)
してゐる
事
(
こと
)
などに
移
(
うつ
)
つて、
仕舞
(
しまひ
)
に
其
(
その
)
家庭
(
かてい
)
の
如何
(
いか
)
にも
陽氣
(
やうき
)
で、
賑
(
にぎ
)
やかな
模樣
(
もやう
)
に
落
(
お
)
ちて
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼等
(
かれら
)
が
幾夜
(
いくよ
)
も
踊
(
をど
)
つて
不用
(
ふよう
)
に
歸
(
き
)
した
時
(
とき
)
には、それが
彼等
(
かれら
)
の
歩
(
ある
)
いた
路
(
みち
)
の
傍
(
はた
)
に
埃
(
ほこり
)
に
塗
(
まみ
)
れながら
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
に
抛棄
(
はうき
)
せられて
散亂
(
さんらん
)
して
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
いってみると、
家
(
いえ
)
の
中
(
なか
)
のうす
暗
(
ぐら
)
い、
喫茶店
(
きっさてん
)
でありました。こわれた
道具
(
どうぐ
)
や、
不用
(
ふよう
)
のがらくたを
買
(
か
)
ってくれというのでした。
おじいさんが捨てたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところが、そのとき、
兄
(
にい
)
さんの
三之助
(
さんのすけ
)
が、ほご
紙
(
し
)
(ものをかきそこなって、
不用
(
ふよう
)
になった
紙
(
かみ
)
)を
部屋
(
へや
)
いっぱいにひろげて、
整理
(
せいり
)
をしていました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「お前、この間、そう云ったじゃねえか。このスウィッチは、
当分
(
とうぶん
)
不用
(
ふよう
)
だから、いつまでもお使いなさい、とな」
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
目
(
め
)
一
(
ひと
)
つ
抉
(
えぐ
)
られては
半身
(
はんしん
)
をけづり
去
(
さ
)
られたも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
、
是
(
これ
)
がために、
第一
(
だいいち
)
の
作
(
さく
)
は
不用
(
ふよう
)
に
帰
(
き
)
した。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
先方
(
せんぱう
)
では
大
(
おほい
)
に
恐縮
(
きようしゆく
)
して、いろ/\
相談
(
さうだん
)
の
末
(
すゑ
)
、
或
(
あ
)
る
名高
(
なだか
)
い
針醫
(
はりい
)
が
亡
(
なくな
)
つて、
其
(
そ
)
の
藥箱
(
くすりばこ
)
の
不用
(
ふよう
)
になつてゐたのを
買
(
か
)
ひ
取
(
と
)
り、それを
療法
(
れうはふ
)
の
禮
(
れい
)
として
贈
(
おく
)
つて
來
(
き
)
たのが、この
藥箱
(
くすりばこ
)
で、
見事
(
みごと
)
な
彫刻
(
てうこく
)
がしてあつて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
そのとき、
糸
(
いと
)
の
切
(
き
)
れた
木琴
(
もっきん
)
は、ほかの
不用
(
ふよう
)
になった
品物
(
しなもの
)
といっしょに、
捨
(
す
)
てられるごとく、この
村
(
むら
)
へ
残
(
のこ
)
されたのでした。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一つの
不用
(
ふよう
)
の
分
(
ぶん
)
は
運河
(
うんが
)
から
鬼怒川
(
きぬがは
)
へ
通
(
かよ
)
ふ
高瀬船
(
たかせぶね
)
へ
頼
(
たの
)
んで
自分
(
じぶん
)
の
村落
(
むら
)
の
河岸
(
かし
)
へ
揚
(
あ
)
げて
貰
(
もら
)
ふことにして、
彼
(
かれ
)
は
煙草
(
たばこ
)
の一
服
(
ぷく
)
をも
忘
(
わす
)
れない
樣
(
やう
)
に
身
(
み
)
につけた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そこに、
各種
(
かくしゅ
)
の
道具類
(
どうぐるい
)
が
置
(
お
)
かれてある
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
は、さながら、みんなは、いままで
働
(
はたら
)
いていたけれど、
不用
(
ふよう
)
になったので、しばらく
骨休
(
ほねやす
)
みをしているというようなようすでありました。
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此
(
こ
)
れも
空虚
(
から
)
に
成
(
な
)
つてはくた/\として
力
(
ちから
)
のない
革
(
かは
)
の
筒
(
つゝ
)
には
潰
(
つぶ
)
れた
儘
(
まゝ
)
の
煙管
(
きせる
)
を
揷
(
さ
)
して
居
(
ゐ
)
た。
彼
(
かれ
)
は
暫
(
しばら
)
くさうして
居
(
ゐ
)
たがどうかしては
忘
(
わす
)
れて
癖
(
くせ
)
づけられた
手先
(
てさき
)
が
不用
(
ふよう
)
な
煙草入
(
たばこいれ
)
を
探
(
さぐ
)
らせるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“不用”の意味
《名詞・形容動詞》
不 用(ふよう)
役に立たないことやもの。無駄なもの。そのために所持することに執着しないこと。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
用
常用漢字
小2
部首:⽤
5画
“不用”で始まる語句
不用心
不用意
不用分
不用物