“ふよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フヨウ
語句割合
芙蓉82.5%
不用8.7%
不要1.9%
扶養1.9%
富陽1.0%
扶揺1.0%
浮揚1.0%
草芙蓉1.0%
附庸1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白馬は疎林そりんの細道を西北へ向ってまっしぐらに駆けて行った。秋風に舞う木の葉は、鞍上の劉備りゅうび芙蓉ふようの影を、征箭そやのようにかすめた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等かれら幾夜いくよをどつて不用ふようしたときには、それが彼等かれらあるいたみちはたほこりまみれながらいたところ抛棄はうきせられて散亂さんらんしてるのをるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
仕事しごとはみな奉公人ほうこうにんがしてくれるし、かね銀行ぎんこうあずけておけば、利子りしがついて、ますます財産ざいさんえるというものだ。もうこんなくわなどを使つかうことはあるまい。まったく不要ふようなものだ。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まあなるたけ主人の気のやすまるようとおのいて、身辺しんぺんの平和を守るか(この際扶養ふようの責任あらば、それだけは物質だけでもはたすべし)、さもなくば、妻は身をもって円満につくし、親
良人教育十四種 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そう(南朝)の元嘉げんか年間のはじめである。富陽ふようの人、おうという男がかにを捕るために、河のなかへやなを作って置いて、あくる朝それを見にゆくと、長さ二尺ほどの材木が籪のなかに横たわっていた。
征せんと欲していまだ功ならず。図南となん鵬翼ほうよくいずれのときにか奮わん。久しく待つ扶揺ふよう万里ばんりの風
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
と、感心しているとき、監視部かんしぶから電話がかかってきた。敵艦隊が遂に現れたというのである。博士は、すぐさま弩竜号に、浮揚ふようを命じた。
百合や鳳仙花や水葵や、草芙蓉ふようなどの美しい花は、大概無残に蹂躪ふみにじられて、わけても私が大事にしていた冬薔薇の花は名残りもとどめず地に散り敷いて居りました。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
尾張家の附庸ふよう山村氏に仕へた。山村氏は福島を領して所謂いはゆる木曾の番所の関守であつた。駒石は明和の初に、伊勢国桑名で南宮大湫なんぐうたいしうに従学した。即ち蘭軒の師泉豊洲のあにでしである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)