扶養ふよう)” の例文
長らく中風症でたきりの夫を扶養ふようしつつ美容院を経営して、かたわら一人の弟を医学博士にまでさせ、今年の春には娘を目白に入学させたと云うだけあって
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
まあなるたけ主人の気のやすまるようとおのいて、身辺しんぺんの平和を守るか(この際扶養ふようの責任あらば、それだけは物質だけでもはたすべし)、さもなくば、妻は身をもって円満につくし、親
良人教育十四種 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)