“図南”の読み方と例文
読み方割合
となん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白金巾しろかなきんの洋傘に、見よ大鵬たいほうの志を、図南となんの翼を、などと書きましてね。それを振りかざしたりなんかしましてね……今から思えば恥かしいようなもので、は、は、は、……
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
征せんと欲していまだ功ならず。図南となん鵬翼ほうよくいずれのときにか奮わん。久しく待つ扶揺ふよう万里ばんりの風
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あるいは宗教のためか、どっちか知らないが、図南となん鵬翼ほうよくを太平洋の風に張った勇士にちがいない、それが海難にあって、無人境の白骨となったとすれば、あまりに悲惨ひさんな話じゃないか
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)