“いらぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不用50.0%
不要50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう訳なら案内は不用いらぬ。お前はここで待っているがよい。……さて、数馬殿、お気の毒じゃが、腕をふるっていただかなければならぬ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
袖は涙にれて、白茶地に牛房縞ごぼうじま裏柳葉色うらやなぎはいろを曇らせている。島田まげはまったく根が抜け、藤紫ふじむらさきのなまこの半掛けははずれて、枕は不用いらぬもののように突き出されていた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
血と涙さへれなければ、武器も不要いらぬ、軍略も不要、赤裸々で堂々と戰ふのだ。この世を厭になつては其限それつきりだ。少なくとも君だけは厭世的な考へを起さんで呉れ給へ。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
血と涙さへれなければ、武器も不要いらぬ、軍略も不要、赤裸々で堂々と戦ふのだ。この世を厭になつては其限それつきりだ、少なくとも君だけは厭世的な考へを起さんで呉れ給へ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)