トップ
>
色氣
>
いろけ
ふりがな文庫
“
色氣
(
いろけ
)” の例文
新字:
色気
だが
其
(
そ
)
のいづれの
相乘
(
あひのり
)
にも、
齊
(
ひと
)
しく
私
(
わたし
)
の
關
(
くわん
)
せざる
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
ふまでもない。とにかく、
色氣
(
いろけ
)
も
聊
(
いさゝ
)
か
自棄
(
やけ
)
で、
穩
(
おだや
)
かならぬものであつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お時は
滴
(
したゝ
)
るやうな
色氣
(
いろけ
)
を眼元に含ませて、こんなことを言つた。お時の妹のお今といふ十一になるのが、
宵張
(
よひツぱ
)
りをして起きてゐるだけで、他の子供等は皆寢て了つた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
色氣
(
いろけ
)
のない男まさりの
處女
(
きむすめ
)
の女王
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
固
(
もと
)
より
身
(
み
)
をやつす
色氣
(
いろけ
)
十分
(
じふぶん
)
の
男
(
をとこ
)
であるから、
道中笠
(
だうちうがさ
)
の
中
(
なか
)
ながら
目
(
め
)
やにのついた
顏
(
かほ
)
は、
茶店
(
ちやや
)
の
婆
(
ばゞあ
)
にも
覗
(
のぞ
)
かせたくない。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
背戸
(
せど
)
に
蓄
(
か
)
つて
御覽
(
ごらん
)
なさい、と
一向
(
いつかう
)
色氣
(
いろけ
)
のなささうな、
腕白
(
わんぱく
)
らしいことを
言
(
い
)
つて
歸
(
かへ
)
んなすつた。——
翌日
(
よくじつ
)
だつけ、
御免下
(
ごめんくだ
)
さアい、と
耄
(
ぼ
)
けた
聲
(
こゑ
)
をして
音訪
(
おとづ
)
れた
人
(
ひと
)
がある。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
いや、
色氣
(
いろけ
)
どころか、ほんたうに
北山
(
きたやま
)
だ。……
湯
(
ゆ
)
どうふだ。が、
家内
(
かない
)
の
財布
(
さいふ
)
じりに
當
(
あた
)
つて
見
(
み
)
て、
安直
(
あんちよく
)
な
鯛
(
たひ
)
があれば、……
魴鮄
(
はうぼう
)
でもいゝ、……
希
(
こひねがは
)
くは
菽乳羮
(
ちり
)
にしたい。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さて
色氣
(
いろけ
)
拔
(
ぬ
)
きとなれば、
何
(
ど
)
うだらう。(そばに
置
(
お
)
いてきぬことわりや
夏羽織
(
なつばおり
)
)と
古俳句
(
こはいく
)
にもある。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
す
事
(
こと
)
がある。
淺草
(
あさくさ
)
田原町
(
たはらまち
)
の
裏長屋
(
うらながや
)
に
轉
(
ころ
)
がつて
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
、
春寒
(
はるさむ
)
い
頃
(
ころ
)
……
足袋
(
たび
)
がない。……
最
(
もつと
)
も
寒中
(
かんちう
)
もなかつたらしいが、
何
(
ど
)
うも
陽氣
(
やうき
)
に
向
(
むか
)
つて、
何分
(
なにぶん
)
か
色氣
(
いろけ
)
づいたと
見
(
み
)
える。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一
(
だいいち
)
色氣
(
いろけ
)
があつて
世
(
よ
)
を
憚
(
はゞか
)
らず、
親不孝
(
おやふかう
)
を
顧
(
かへり
)
みざる
輩
(
ともがら
)
は、
男女
(
ふたり
)
で
相乘
(
あひのり
)
をしたものである。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
張合
(
はりあひ
)
のない
例
(
れい
)
の
寢坊
(
ねばう
)
が
朝飯
(
あさめし
)
を
濟
(
す
)
ましたあとだから、
午前
(
ごぜん
)
十時半頃
(
じふじはんごろ
)
だと
思
(
おも
)
ふ……どん/\と
色氣
(
いろけ
)
なく
二階
(
にかい
)
へ
上
(
あが
)
つて、やあ、いゝお
天氣
(
てんき
)
だ、
難有
(
ありがた
)
い、と
御禮
(
おれい
)
を
言
(
い
)
ひたいほどの
心持
(
こゝろもち
)
で
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
母樣
(
おつかさん
)
の
前
(
まへ
)
であるから、
何
(
なん
)
の
見得
(
みえ
)
も、
色氣
(
いろけ
)
もなう、
鼻筋
(
はなすぢ
)
の
通
(
とほ
)
つた、
生際
(
はえぎは
)
のすつきりした、
目
(
め
)
の
屹
(
きつ
)
として、
眉
(
まゆ
)
の
柔
(
やさ
)
しい、お
小姓
(
こしやう
)
だちの
色
(
いろ
)
の
白
(
しろ
)
い、
面長
(
おもなが
)
なのを
横顏
(
よこがほ
)
で、——
團子
(
だんご
)
を
一串
(
ひとくし
)
小指
(
こゆび
)
を
撥
(
は
)
ねて
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
われら
式
(
しき
)
が、
一念發起
(
いちねんほつき
)
に
及
(
およ
)
んだほどお
小遣
(
こづかひ
)
を
拂
(
はた
)
いて、
羅
(
うすもの
)
の
褄
(
つま
)
に、すツと
長
(
なが
)
じゆばんの
模樣
(
もやう
)
が
透
(
す
)
く、……
水色
(
みづいろ
)
の、
色氣
(
いろけ
)
は(たつた)で……
斜
(
なゝめ
)
に
座
(
すわ
)
らせたとした
所
(
ところ
)
で、
歌澤
(
うたざは
)
が
何
(
なん
)
とかで、あのはにあるの
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
氣
部首:⽓
10画
“色氣”で始まる語句
色氣狂