“いろけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色気65.6%
色氣28.1%
春情気3.1%
色消3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう年を取っては色気いろけよりも喰気くいけと申したいが、この頃ではその喰気さえとんと衰え、いやはや、もうお話にはなりませぬ。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お時はしたゝるやうな色氣いろけを眼元に含ませて、こんなことを言つた。お時の妹のお今といふ十一になるのが、宵張よひツぱりをして起きてゐるだけで、他の子供等は皆寢て了つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そのあいだ、とろけるような眼にとらわれた女の眼もとは茶わんの中の茶の揺れみたいに何とも危なッかしい春情気いろけだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おふくろは色消いろけしにつつむで置くべきボロまで管はずぶちまけと、お房はさすがに顏をあからめて注意を加へた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)