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男振
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をとこぶり
ふりがな文庫
“
男振
(
をとこぶり
)” の例文
紋服を着た西洋人は
滑稽
(
こつけい
)
に見えるものである。或は滑稽に見える余り、西洋人自身の
男振
(
をとこぶり
)
などは
滅多
(
めつた
)
に問題にならないものである。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
故郷
(
くに
)
は
靜岡
(
しづをか
)
の
流石
(
さすが
)
に
士族出
(
しぞくで
)
だけ
人品
(
じんぴん
)
高尚
(
かうしよう
)
にて
男振
(
をとこぶり
)
申
分
(
ぶん
)
なく、
才
(
さい
)
あり
學
(
がく
)
あり
天晴
(
あつぱ
)
れの
人物
(
じんぶつ
)
、
今
(
いま
)
こそ
内科
(
ないくわ
)
の
助手
(
しよしゆ
)
といへども
行末
(
ゆくすゑ
)
の
望
(
のぞ
)
みは十
指
(
し
)
のさす
處
(
ところ
)
なるを
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
乳母 さいな、あの
方
(
かた
)
の
言
(
い
)
はッしゃるには、
行儀
(
ぎゃうぎ
)
もよければ
深切
(
しんせつ
)
でもあり、
男振
(
をとこぶり
)
はよし、
器量人
(
きりゃうじん
)
でもあり、
流石
(
さすが
)
に
身分
(
みぶん
)
のある
殿方
(
とのがた
)
らしう……お
母
(
かゝ
)
さまは
何處
(
どこ
)
にぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
Kは大学生の中でも出来るのできこえてゐる方であり、弁才にもすぐれてゐれば、
男振
(
をとこぶり
)
に於ても、とてもかれにその競争者となる資格のないのをBはよく知つてゐた。
島からの帰途
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
彼
(
あ
)
の
湯嶋
(
ゆしま
)
の
天神社内
(
てんじんしやない
)
の
楊弓場
(
やうきゆうば
)
の
高橋
(
たかはし
)
のおかねの、
彼
(
かれ
)
が
大層
(
たいそう
)
君
(
きみ
)
を
誉
(
ほ
)
めて
居
(
を
)
つたぞ、
杉山君
(
すぎやまくん
)
は
男振
(
をとこぶり
)
は
好
(
よ
)
し
程
(
ほど
)
が
好
(
え
)
いから
何
(
なに
)
を
着
(
き
)
ても
能
(
よ
)
くお
似合
(
にあひ
)
なさるツて、ナニ
真実
(
ほん
)
の事だぞ
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
心状
(
しんじやう
)
のほどは
知
(
し
)
らず、
仲問
(
ちうげん
)
風情
(
ふぜい
)
には
可惜
(
をしい
)
男振
(
をとこぶり
)
の
少
(
わか
)
いものが、
鼻綺麗
(
はなぎれい
)
で、
勞力
(
ほね
)
を
惜
(
をし
)
まず
働
(
はたら
)
くから、これは
然
(
さ
)
もありさうな
事
(
こと
)
、
上下
(
かみしも
)
擧
(
こぞ
)
つて
通
(
とほ
)
りがよく、
元二
(
げんじ
)
元二
(
げんじ
)
と
大
(
たい
)
した
評判
(
ひやうばん
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
吹込
(
ふきこみ
)
ける故初瀬留も
男振
(
をとこぶり
)
は
好
(
よ
)
し大盡の息子と聞き
眞實
(
しんじつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
梅喜
(
ばいき
)
さん、
本当
(
ほんたう
)
にお
前
(
まへ
)
男振
(
をとこぶり
)
を
上
(
あ
)
げたよ。梅「へえ
私
(
わたし
)
は
随分
(
ずゐぶん
)
好
(
い
)
い
男
(
をとこ
)
で、
先刻
(
さつき
)
鏡
(
かゞみ
)
でよく見ましたが。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……
娘
(
むすめ
)
の
舞振
(
まひぶり
)
は、
然
(
さ
)
ることだが、たれかの
男振
(
をとこぶり
)
は、みゝづくより
苦々
(
にが/\
)
しい。はツはツはツはツ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思ひのままに遊びて母が泣きをと
父親
(
てておや
)
の事は忘れて、十五の春より
不了簡
(
ふりようけん
)
をはじめぬ、
男振
(
をとこぶり
)
にがみありて利発らしき
眼
(
まな
)
ざし、色は黒けれど好き
様子
(
ふう
)
とて
四隣
(
あたり
)
の娘どもが
風説
(
うわさ
)
も聞えけれど
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
心状
(
しんじやう
)
のほどは
知
(
し
)
らず、
中間
(
ちうげん
)
風情
(
ふぜい
)
には
可惜
(
あたら
)
男振
(
をとこぶり
)
の、
少
(
すくな
)
いものが、
身綺麗
(
みぎれい
)
で、
勞力
(
ほね
)
を
惜
(
をし
)
まず
働
(
はたら
)
くから、これは
然
(
さ
)
もありさうな
事
(
こと
)
で、
上下
(
じやうげ
)
擧
(
こぞ
)
つて
通
(
とほ
)
りがよく、
千助
(
せんすけ
)
、
千助
(
せんすけ
)
と
大
(
たい
)
した
評判
(
ひやうばん
)
。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思
(
おも
)
ひのまゝに
遊
(
あそ
)
びて
母
(
はゝ
)
が
泣
(
な
)
きをと
父親
(
てゝおや
)
の
事
(
こと
)
は
忘
(
わす
)
れて、十五の
春
(
はる
)
より
不了簡
(
ふりようけん
)
をはじめぬ、
男振
(
をとこぶり
)
にがみありて
利發
(
りはつ
)
らしき
眼
(
まな
)
ざし、
色
(
いろ
)
は
黒
(
くろ
)
けれど
好
(
よ
)
き
樣子
(
ふう
)
とて
四隣
(
あたり
)
の
娘
(
むすめ
)
どもが
風説
(
うわさ
)
も
聞
(
きこ
)
えけれど
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あ
危
(
あぶ
)
ない、
棚
(
たな
)
の
破鍋
(
われなべ
)
が
落
(
お
)
ちかゝる
如
(
ごと
)
く、
剩
(
あまつさ
)
へべた/\と
崩
(
くづ
)
れて、
薄汚
(
うすよご
)
れた
紀州
(
きしう
)
ネルを
膝
(
ひざ
)
から
溢出
(
はみだ
)
させたまゝ、……あゝ……あゝ
行
(
や
)
つた!……
男振
(
をとこぶり
)
は
音羽屋
(
おとはや
)
(
特註
(
とくちう
)
、
五代目
(
ごだいめ
)
)の
意氣
(
いき
)
に
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“男”で始まる語句
男
男女
男子
男児
男衆
男妾
男爵
男性
男達
男神