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きやうげん
ふりがな文庫
“
狂言
(
きやうげん
)” の例文
……
此
(
こ
)
の
狂言
(
きやうげん
)
はまだ
見
(
み
)
ないが、
古寺
(
ふるでら
)
の
廣室
(
ひろま
)
の
雨
(
あめ
)
、
孤屋
(
ひとつや
)
の
霧
(
きり
)
のたそがれを
舞臺
(
ぶたい
)
にして、ずらりと
此
(
こ
)
の
形
(
なり
)
で
並
(
なら
)
んだら、
並
(
なら
)
んだだけで、おもしろからう。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
是非
(
ぜひ
)
さうでもございませうが、
八百
(
やほ
)
や
半兵衛
(
はんべゑ
)
が、
狂言
(
きやうげん
)
しろ物を
沢山
(
たくさん
)
もつて
来
(
き
)
ましたから、なんぞ買つてくださいナ。
狂言の買冠
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「皆んな逃げましたよ、錢形の親分。殘つて居るのは、足の惡い私と、死ぬ氣になつた娘だけだ。——三軒長屋の
狂言
(
きやうげん
)
も大竹孫右衞門を
討
(
う
)
てばお仕舞ひだ」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
米
(
こめ
)
は
俵
(
たはら
)
より
涌
(
わ
)
き
銭
(
ぜに
)
は
蟇口
(
がまぐち
)
より
出
(
いづ
)
る
結構
(
けつこう
)
な
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
何
(
なに
)
が
不足
(
ふそく
)
で
行倒
(
ゆきだふ
)
れの
茶番
(
ちやばん
)
狂言
(
きやうげん
)
する事かとノンキに
太平楽
(
たいへいらく
)
云ふて、
自作
(
じさく
)
の
小説
(
せうせつ
)
が
何十遍
(
なんじつぺん
)
摺
(
ずり
)
とかの
色表紙
(
いろべうし
)
を
付
(
つ
)
けて
売出
(
うりだ
)
され
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
採
(
とり
)
玄關
(
げんくわん
)
の
敷臺
(
しきだい
)
掃出
(
はきだ
)
しながら如何に相手が
青年
(
にさい
)
でも
餘
(
よ
)
日がない故とぼけるにも餘程
骨
(
ほね
)
が
折
(
をれ
)
たはへ
併
(
しか
)
し五十兩の
仕業
(
しごと
)
だからアノ位なる
狂言
(
きやうげん
)
はせにや
成舞
(
なるまひ
)
と長庵は
獨
(
ひとり
)
微笑
(
ゑ
)
みつゝ居たりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
狂言
(
きやうげん
)
のあらましを
面白
(
おもしろ
)
さうに話して、だん/\
取入
(
とりい
)
り、
俳優
(
やくしや
)
表方
(
おもてかた
)
の気にも入り、見やう
聞真似
(
きゝまね
)
に
発句
(
ほつく
)
狂歌
(
きやうか
)
など
口早
(
くちはや
)
く
即興
(
そくきよう
)
にものするに、
茶屋
(
ちやや
)
の
若者
(
わかいもの
)
には
珍
(
めづら
)
しい
奴
(
やつ
)
と、五代目
白猿
(
はくゑん
)
に
贔屓
(
ひいき
)
にされ
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
遊戲
(
いうぎ
)
狂言
(
きやうげん
)
の
凡畜
(
ぼんちく
)
にあらず
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
ナニ
八百
(
やほ
)
や
半兵衛
(
はんべゑ
)
が
狂言
(
きやうげん
)
しろものだ、そいつはありがたい、買ひませう/\、
何
(
なに
)
がありますね。
狂言の買冠
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そいつは大笑ひだ、——呑まない毒酒を呑んだ振りをして、七人
揃
(
そろ
)
つて氣違ひ踊りと馬鹿笑ひをするとはふざけたものだな、
伽羅大盡
(
きやらだいじん
)
の馬鹿納めには、なる程そいつは良い
狂言
(
きやうげん
)
だ」
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
盡し大岡殿より
御褒美
(
ごはうび
)
を
戴
(
いゞた
)
きし津國屋の嫁お菊にて其後人の
世話
(
せわ
)
により
舊
(
もと
)
習
(
なら
)
ひ
覺
(
おぼえ
)
し
藝
(
げい
)
の
善
(
よけ
)
れば斯る
業
(
なりは
)
ひに世を送りしなり然ば
狂言
(
きやうげん
)
とは
夢
(
ゆめ
)
にも知ず吾助は足に
任
(
まか
)
せて
急
(
いそ
)
ぐ程に芝神明前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それがしの
顔色
(
がんしよく
)
少
(
すくな
)
からず
憂鬱
(
いううつ
)
になつたと
見
(
み
)
えて、
博士
(
はかせ
)
が、
肩
(
かた
)
へ
軽
(
かる
)
く
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けるやうにして、「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
ですよ、ついて
居
(
ゐ
)
ますよ。」
熟々
(
つら/\
)
案
(
あん
)
ずれば、
狂言
(
きやうげん
)
ではあるまいし、
如何
(
いか
)
に
名医
(
めいい
)
といつても
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へい、そのかはりにごくやすうございますア。「イヤ/\安くつても感心しねえ。「そこが
狂言
(
きやうげん
)
で。「はてね、
是
(
これ
)
が
狂言
(
きやうげん
)
とはね。「されば
安菜
(
やすな
)
だからくずの葉もあります。 ...
狂言の買冠
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
産んだ事にして、園山若狹樣の跡取にしたといつた筋書は
狂言
(
きやうげん
)
になりますぜ
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と一
思案
(
しあん
)
して其場へ
捨置
(
すておき
)
是が後日の
狂言
(
きやうげん
)
だ
斯
(
かう
)
して置ば大丈夫と彼藤崎道十郎が
忘
(
わす
)
れて行し傘を
死骸
(
しがい
)
の
脇
(
わき
)
へ
投捨
(
なげすて
)
て
跡
(
あと
)
白浪
(
しらなみ
)
と我が家なる麹町へぞ急ぎける爰に武州なる品川宿といふは山を
後
(
うし
)
ろにし海を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
能
(
のう
)
の
狂言
(
きやうげん
)
に「
茸
(
きのこ
)
」がある。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へえー
芝居
(
しばゐ
)
にありさうですな、
河竹
(
かはたけ
)
新
(
しん
)
七さんでも書きさうな
狂言
(
きやうげん
)
だ、
亀裂
(
ひゞ
)
皹
(
あかぎれ
)
を
隠
(
かく
)
さう
為
(
た
)
めに
亭主
(
ていしゆ
)
は
熊
(
くま
)
の
膏薬売
(
かうやくう
)
り、イヤもう
何処
(
どこ
)
で
何
(
ど
)
う
云
(
い
)
ふ
方
(
かた
)
にお目にかゝるか知れません。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“狂言”の解説
狂言(きょうげん)は、猿楽から発展した日本の伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇。明治時代以降は、能および式三番とあわせて能楽と総称する。
(出典:Wikipedia)
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“狂言”で始まる語句
狂言綺語
狂言師
狂言方
狂言太夫