“投捨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なげすて66.7%
なげす33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世の中の噂のようなことが本当ならば、わたしは志望こころざした道を投捨なげすててまで、五年間もこうして姉さんをたすけていやあしません。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
と一思案しあんして其場へ捨置すておき是が後日の狂言きやうげんかうして置ば大丈夫と彼藤崎道十郎がわすれて行し傘を死骸しがいわき投捨なげすてあと白浪しらなみと我が家なる麹町へぞ急ぎける爰に武州なる品川宿といふは山をうしろにし海を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いつの掃除さうぢをしたものか朝露あさつゆ湿しめつた小砂利こじやりの上には、投捨なげすてたきたな紙片かみきれもなく、朝早い境内けいだいはいつもの雑沓ざつたふに引かへてめうに広く神々かう/″\しくしんとしてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)