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段取
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だんどり
ふりがな文庫
“
段取
(
だんどり
)” の例文
船長ノルマンは、自分たちに都合のよいことばかりかんがえ、そして
万事
(
ばんじ
)
手
(
て
)
ぬかりのないように、先の
段取
(
だんどり
)
を、心のうちに決めたのであった。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いよいよ日を定めて黒岩と会見する
段取
(
だんどり
)
にまでなったが、順序上先ず読売の最高顧問たる
高田早苗
(
たかださなえ
)
に内々打明けた処が
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
で、とうとう
私
(
わたくし
)
を
祭神
(
さいしん
)
とした
小桜神社
(
こざくらじんじゃ
)
が
村人全体
(
むらびとぜんたい
)
の
相談
(
そうだん
)
の
結果
(
けっか
)
として、
建立
(
こんりゅう
)
される
段取
(
だんどり
)
になって
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
私
(
わたくし
)
めの考へまするにはこのお座敷には人並秀れた偉い御器量のお方が居らせられますので、それでどうも手品が
段取
(
だんどり
)
よく運ばないやうに存じられまする。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
毫
(
ごう
)
も技巧の
臭味
(
くさみ
)
なしに、着々成功して行く
段取
(
だんどり
)
を、一歩ごとに眺めた彼女は、自分の天性と夫人のそれとの間に非常の距離がある事を認めない訳に行かなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ロレ
姫
(
ひめ
)
の
心
(
こゝろ
)
はまだ
知
(
し
)
らぬと
仰
(
おほ
)
せらるゝ。すれば
段取
(
だんどり
)
が
素直
(
すなほ
)
でない、
吾等
(
われら
)
は
好
(
この
)
もしう
思
(
おも
)
ひませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
六十
余州
(
よしう
)
往来
(
わうらい
)
する
魔物
(
まもの
)
の
風流
(
ふうりう
)
思
(
おも
)
ふべく、はた
是
(
これ
)
あるがために、
闇川橋
(
やみがはばし
)
のあたり、
山
(
やま
)
聳
(
そび
)
え、
花
(
はな
)
深
(
ふか
)
く、
路
(
みち
)
幽
(
ゆう
)
に、
水
(
みづ
)
疾
(
はや
)
き
風情
(
ふぜい
)
見
(
み
)
るが
如
(
ごと
)
く、
且
(
か
)
つ
能楽
(
のうがく
)
に
於
(
お
)
ける、
前
(
まへ
)
シテと
云
(
い
)
ふ
段取
(
だんどり
)
にも
成
(
な
)
る。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お房は、チヤブ臺を
持出
(
もちだ
)
したり、まめ/\しく
立働
(
たちはたら
)
いて、お
膳
(
ぜん
)
の
支度
(
したく
)
をしてゐる。周三は
物珍
(
ものめづ
)
らしげに
那
(
あ
)
れを見たり是れを見たりして、きよろついてゐると、軈てお膳に向ふ
段取
(
だんどり
)
となる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
これが多数の予想である。
何
(
いづ
)
れ四月の各雑誌に流行服の写真が幾種も
公
(
おほやけ
)
にせられ、其れを見て米国の
贅沢
(
ぜいたく
)
女が電報で註文し、仮縫を身に合せ
旁
(
かた/″\
)
巴里
(
パリイ
)
見物に
続続
(
ぞくぞく
)
遣つて来ると云ふ
段取
(
だんどり
)
である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
其の時私は自分の中でぺちんと破裂したような音を感じ、ハテ面妖なとは思いましたが、私はこの作業から立戻って、再び私のふる郷の、立上る力の泉の、死の世界を
顧
(
かえりみ
)
る
段取
(
だんどり
)
になりました。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
持
(
も
)
ち
出
(
だ
)
したのではもとよりなく、きのうもきょうもと、
二日二晩
(
ふつかふたばん
)
考
(
かんが
)
え
抜
(
ぬ
)
いた
揚句
(
あげく
)
の
果
(
は
)
てが、
隣座敷
(
となりざしき
)
で
茶
(
ちゃ
)
を
入
(
い
)
れていると
見
(
み
)
せての、
雲隠
(
くもがくれ
)
れが
順
(
じゅん
)
よく
運
(
はこ
)
んで、
大通
(
おおどお
)
りへ
出
(
で
)
て、
駕籠
(
かご
)
を
拾
(
ひろ
)
うまでの
段取
(
だんどり
)
りは
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
こうまとまると
段取
(
だんどり
)
はバタバタついた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「巧いよ、実際、
段取
(
だんどり
)
が」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
始めは、ただ闇の
段取
(
だんどり
)
が違うだけの事と思っていると、それがしだいしだいに暗がりを離れてくる。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そういう
段取
(
だんどり
)
になれば、私は
間違
(
まちがい
)
なく、闇の
迷路
(
めいろ
)
をうまく
選
(
よ
)
り通ってきたことになるのである。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
神界
(
しんかい
)
から
霊界
(
れいかい
)
、
霊界
(
れいかい
)
から
幽界
(
ゆうかい
)
へと、だんだんにそのお
形態
(
からだ
)
を
物質
(
ぶっしつ
)
に
近
(
ちか
)
づけてあったればこそ、ここに
初
(
はじ
)
めて
地上
(
ちじょう
)
に
人類
(
じんるい
)
の
発生
(
はっせい
)
すべき
段取
(
だんどり
)
に
進
(
すす
)
み
得
(
え
)
たのであると
申
(
もう
)
すことでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
で、貴婦人は
母屋
(
おもや
)
へ入った——当分離座敷に一人の
段取
(
だんどり
)
で。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
治明博士は、かねて考えておいた
段取
(
だんどり
)
のとおり、ここで重大なる質問を発した。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ツイうっかりお
約束
(
やくそく
)
をして
了
(
しま
)
いましたので、これから
私
(
わたくし
)
が
小桜神社
(
こざくらじんじゃ
)
として
祀
(
まつ
)
られた
次第
(
しだい
)
を
物語
(
ものがた
)
らなければならぬ
段取
(
だんどり
)
になりましたが、
実
(
じつ
)
は
私
(
わたくし
)
としてこんな
心苦
(
こころぐる
)
しいことはないのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
こう云う時は、魂の
段取
(
だんどり
)
が平生と違うから、自分で自分の本能に支配されながら、まるで自覚しないものだ。気をつけべき事と思う。この例なども、解釈のしようでは、神が助けてくれたともなる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“段取(反取)”の解説
反取(たんどり/たんとり)とは、近世日本における徴租法の1つ。段取とも表記し、反別取(たんべつどり)・畝取(せどり)とも呼ばれた。
(出典:Wikipedia)
段
常用漢字
小6
部首:⽎
9画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“段”で始まる語句
段
段々
段梯子
段落
段階子
段染
段通
段違
段成式
段丘