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料
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れう
ふりがな文庫
“
料
(
れう
)” の例文
「親族の者から貰ひ受けましたものの、うるさく鳴き立てますので弱つてしまひます。で、近いうちに
料
(
れう
)
つて食べようかと存じます。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
所詮
(
つまり
)
周三がお房を
懌
(
よろこ
)
ぶ意味が違つて、一
個
(
こ
)
の
物
(
ぶつ
)
體が一
人
(
にん
)
の婦となり、
單純
(
たんじゆん
)
は、併し
價値
(
かち
)
ある製作の資
料
(
れう
)
が、意味の深い心の
糧
(
かて
)
となつて了つた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
猶
(
なほ
)
此後
(
こののち
)
もこれに
盡
(
つく
)
さんの
料
(
れう
)
にせまほしとておのれに
其
(
その
)
よしはし
書
(
かき
)
してよとこはれぬかゝる
方
(
かた
)
に
心
(
こゝろ
)
ふかうものし
給
(
たま
)
へるを
うもれ木:01 序
(旧字旧仮名)
/
田辺竜子
(著)
母、豊雄を召して、さる物
一四二
何の
料
(
れう
)
に買ひつるぞ。米も銭も太郎が物なり。
一四三
吾主
(
わぬし
)
が物とて何をか持ちたる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
所
(
ところ
)
で、
夫人
(
ふじん
)
を
迎
(
むか
)
へたあとを、そのまゝ
押入
(
おしいれ
)
へ
藏
(
しま
)
つて
置
(
お
)
いたのが、
思
(
おも
)
ひがけず、
遠
(
とほ
)
からず、
紅葉先生
(
こうえふせんせい
)
の
料
(
れう
)
に
用立
(
ようだ
)
つた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
みすまるの
玉
(
たま
)
、もとより
硝子
(
がらす
)
に
候
(
さふら
)
ふべけれど、美しければ二人の娘の
料
(
れう
)
に緑と薄紫の
二掛
(
ふたかけ
)
を求め
候
(
さふらふ
)
。
珠数
(
じゆず
)
にして朝に
夕
(
ゆふべ
)
に白き手に打ち揉むにも
宜
(
よろ
)
しからん。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
刧
(
おびやか
)
し
路用
(
ろよう
)
を
奪
(
うばひ
)
て己が酒色の
料
(
れう
)
にぞ
遣
(
つか
)
ひ
捨
(
すて
)
けり初の程は何者の
仕業
(
しわざ
)
とも知る者
無
(
なか
)
りしが遂に誰云ふとなく
旅人
(
りよじん
)
を
剥
(
はぐ
)
の惡黨は此頃常樂院の食客大膳と云ふ者の仕業なりとを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
越後の
紵商人
(
をあきんど
)
かの国々にいたりて
紵
(
を
)
をもとめて国に
売
(
う
)
る、
紵
(
を
)
を此国にてもそといふは
古言
(
こげん
)
也。
麻
(
あさ
)
を古言にそといひしは
綜麻
(
へそ
)
のるゐ也。
麻
(
あさ
)
も
紵
(
を
)
も
字義
(
じぎ
)
はおなじく
布
(
ぬの
)
に
織
(
おる
)
べき
料
(
れう
)
の糸をいふ也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
同二年十二月二十七日は、尼が初春の
料
(
れう
)
の餅をおくつたと見えて
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
わが
機
(
はた
)
に
上
(
のぼ
)
せて織れば寂しさも
天衣
(
てんい
)
の
料
(
れう
)
となりぬべきかな
註釈与謝野寛全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
棺衣
(
かけぎぬ
)
の
料
(
れう
)
、それもはた物狂ほしや。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
梅雨
(
つゆ
)
が明けて雷が鳴る頃になつた。雷といへば上州あたりには
雷狩
(
かみなりがり
)
をして、
捉
(
とら
)
へた奴を
料
(
れう
)
つて食べる
土地
(
ところ
)
があるげに聞いてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
妹の
料
(
れう
)
にとて宝石二つ三つ求め
候
(
さふら
)
ひしは土地にて名の知られし
商人
(
あきびと
)
に
候
(
さふらふ
)
やらん、我等を見て日本の大使、公使、
大
(
だい
)
武官、
小
(
せう
)
武官、学者、実業家の名刺を数知れず見せ
候
(
さふら
)
ふがうるさく
候
(
さふら
)
ひし。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
ば
例
(
かた
)
の如く
菩提寺
(
ぼだいじ
)
へ
葬
(
はうむ
)
り
僅
(
わづ
)
かなる
家財
(
かざい
)
調度
(
てうど
)
は
賣代
(
うりしろ
)
なし夫婦が追善の
料
(
れう
)
として菩提寺へ
納
(
をさ
)
め
何呉
(
なにくれ
)
となく
取賄
(
とりまかな
)
ひ
最
(
いと
)
信實
(
しんじつ
)
に世話しけり
然
(
され
)
ば村の人々も嘉傳次が
死
(
し
)
を哀み感應院の
篤
(
あつ
)
き
情
(
なさけ
)
を
感
(
かん
)
じけるとかや
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
初鰹女の
料
(
れう
)
る魚でなし
初かつお
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
実を言ふと、僕はこの
齢
(
とし
)
になつて、まだ泥棒をした事が無いんだから、
巧
(
うま
)
く往けるやうにと思つて、毎日
宅
(
うち
)
の
鶏小舎
(
とりこや
)
から雛児を盗んでは、それを
料
(
れう
)
つてるんだあね。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と言ひ言ひ、皆は松茸を
料
(
れう
)
つたり、カンテキの火を吹いたりした。その頃祥雲氏は
市街
(
まち
)
外れの一軒家に、たつた一人で住んでゐたので、皆は
其家
(
そこ
)
に集まる事にしてゐたのだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ベンジヤミン・フランクリンは
僧侶
(
ばう
)
さんのやうに菜食主義で暫く押し通して来たが、ある時何かの折に魚を
料
(
れう
)
つてゐた事があつた。すると、その魚の腹から小魚が二三
尾
(
び
)
出て来た。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“料”の意味
《名詞》
(りょう) (古、または接辞)代金。代価。
(りょう) (古、または接辞)用にあてるもの。使用に供する材料。
(りょう) (古)物事を判断する根拠。理由。
(りょう) (古)目的。ため。
(出典:Wiktionary)
料
常用漢字
小4
部首:⽃
10画
“料”を含む語句
料理
材料
料理屋
料理人
料理店
料理番
肥料
飼料
料亭
香料
燃料
無料
食料
御料理
御料
塗料
顔料
料簡方
西洋料理店
西洋料理
...