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心
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ごころ
ふりがな文庫
“
心
(
ごころ
)” の例文
此
(
こ
)
の
二人
(
ふたり
)
は、
母
(
はゝ
)
の
父母
(
ふぼ
)
で、
同家
(
ひとついへ
)
に
二階住居
(
にかいずまひ
)
で、
睦
(
むつま
)
じく
暮
(
くら
)
したが、
民也
(
たみや
)
のもの
心
(
ごころ
)
を
覺
(
おぼ
)
えて
後
(
のち
)
、
母
(
はゝ
)
に
先
(
さき
)
だつて、
前後
(
ぜんご
)
して
亡
(
な
)
くなられた……
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人中に
揉
(
も
)
まれて
臆
(
おく
)
し
心
(
ごころ
)
はほとんど除かれている彼に、この衷心から頭を
擡
(
もた
)
げて来た新しい慾望は、更に積極へと彼に拍車をかけた。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
茂吉の「わが
体
(
からだ
)
机に押しつくるごとくにしてみだれ
心
(
ごころ
)
をしづめつつ
居
(
を
)
り」「
息
(
いき
)
づまるばかりに
怒
(
いか
)
りしわがこころしづまり行けと部屋を
閉
(
とざ
)
しつ」
茂吉の一面
(新字新仮名)
/
宇野浩二
(著)
この鉄道は乗客の待遇に最も注意を払っているというのをもって知られていたので、三等室でも決して乗り
心
(
ごころ
)
は悪くない。
深見夫人の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ある日私はまあ
宅
(
うち
)
だけでも探してみようかというそぞろ
心
(
ごころ
)
から、散歩がてらに
本郷台
(
ほんごうだい
)
を西へ下りて
小石川
(
こいしかわ
)
の坂を
真直
(
まっすぐ
)
に
伝通院
(
でんずういん
)
の方へ上がりました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
そして一体、道誉自体の
二
(
ふ
)
た
心
(
ごころ
)
は誰がこれの
目付
(
めつけ
)
となって高時へ教えてやるのかと、師直とすれば、ここで一言いってやりたいところだったに相違ない。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
晩成先生もさすがに
慌
(
あわ
)
て
心
(
ごころ
)
になって少し駆け出したが、幸い
取付
(
とりつ
)
きの農家は
直
(
すぐ
)
に
間近
(
まぢか
)
だったから、トットットッと走り着いて、農家の常の土間へ飛び込むと
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それほど、
他国
(
たこく
)
の
人
(
ひと
)
のだれか、
知
(
し
)
らない
遠
(
とお
)
い
国
(
くに
)
からきた
人
(
ひと
)
だという、一
種
(
しゅ
)
の
憧
(
あこが
)
れ
心
(
ごころ
)
をそそったのでした。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村の若い娘と
契
(
ちぎ
)
り、かえって娘の情に引かされて、
大武岬
(
だいぶみさき
)
の鼻というのから身投げをして、心中を遂げてしまったということから、どうもその子孫の狐が
嫉
(
ねた
)
み
心
(
ごころ
)
が強くて
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
山はさけ海はあせなむ世なりとも君にふた
心
(
ごころ
)
わがあらめやも 源實朝
愛国百人一首評釈
(旧字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
頂
(
うな
)
がくる
手
(
て
)
は
解
(
と
)
けたるみ、ふくろ
心
(
ごころ
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
後醍醐にも、子の
拗
(
す
)
ね
心
(
ごころ
)
は、おわかりにならぬらしい。それだけでなく、帝には、当面の政務も山ほどある。いや理想の天皇親政が始めらるべき第一歩のいまなのだ。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
うまし、かるた
會
(
くわい
)
に
急
(
いそ
)
ぐ
若
(
わか
)
き
胸
(
むね
)
は、
駒下駄
(
こまげた
)
も
撒水
(
まきみづ
)
に
辷
(
すべ
)
る。
戀
(
こひ
)
の
歌
(
うた
)
を
想
(
おも
)
ふにつけ、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
線路
(
せんろ
)
さへ
丸木橋
(
まるきばし
)
の
心地
(
こゝち
)
やすらむ。
松
(
まつ
)
を
鳴
(
な
)
らす
電車
(
でんしや
)
の
風
(
かぜ
)
に、
春着
(
はるぎ
)
の
袖
(
そで
)
を
引合
(
ひきあは
)
す
急
(
せ
)
き
心
(
ごころ
)
も
風情
(
ふぜい
)
なり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ひたぶる
心
(
ごころ
)
——
汝
(
な
)
が
眼
(
め
)
には
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
ると
心配
(
しんぱい
)
は
胸
(
むね
)
へ
瀧
(
たき
)
の
落
(
お
)
ちるやうで、——
帶
(
おび
)
引緊
(
ひきし
)
めて
夫
(
をつと
)
の……といふ
急
(
せ
)
き
心
(
ごころ
)
で、
昨夜
(
ゆうべ
)
待
(
ま
)
ち
明
(
あか
)
した
寢
(
ね
)
みだれ
髮
(
がみ
)
を、
黄楊
(
つげ
)
の
鬢櫛
(
びんぐし
)
で
掻
(
か
)
き
上
(
あ
)
げながら、その
大勝
(
だいかつ
)
のうちはもとより、
慌
(
あわた
)
だしく
夜釣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“心”の解説
心(こころ)は、非常に多義的・抽象的な概念であり文脈に応じて多様な意味をもつ言葉であり、人間(や生き物)の精神的な作用や、それのもとになるものなどを指し、感情、意志、知識、思いやり、情などを含みつつ指している。
(出典:Wikipedia)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“心”を含む語句
焦心
中心
心付
心配
心情
心地
心懸
心持
心臓
心中
心得違
心細
心掛
御心
真心
心遣
心附
心象
心底
下心
...