御領内に鎮座まします御社でござるゆえ、御身のものと申さば御身のものじゃが、社寺仏閣の公事争い訴訟事は寺社奉行様御支配じゃ。
他の公事が繁多のために、六月中は中止されて、七月一日からまたもや吉五郎の吟味をはじめた。係りの役人たちもあせってきたのであろう。
“公事”の意味
“公事”の解説
公事(くじ、くうじ、おほやけごと)とは日本史における用語の1つで、下記の意味で用いられている。
政務としての「公事」 - 古代・中世において、朝廷における政務及びそれに関連した儀式(朝儀)。
賦課としての「公事」 - 古代・中世において、荘園や公領、座などにおいて臨時に課せられた賦課。年貢・所当以外の雑税全般を呼ぶ場合と雑公事に限定して呼称する場合がある。
訴訟としての「公事」 - 中世・近世における裁判・訴訟、特に民事訴訟のこと。
(出典:Wikipedia)
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