-
トップ
>
-
下流
>
-
かりう
「どうしたんでえ、よきは」おつぎは
見ると
針が
向の
岸から
出た
低い
川楊の
枝に
纏つて
絲の
端が
水について
下流へ
向いて
居る。
雨はしと/\と
降るのである。
上流の
雨は、うつくしき
雫を
描き、
下流は
繁吹に
成つて
散る。しと/\と
雨が
降つて
居る。
お前さんのは
其処にお
葉漬かありますよ、これは
儂が
儂のお
銭で買つたのですと
天丼を
抱へ
込み
候如きは
敢て社会
下流の事のみとも
限られぬ
形勢に
候内職と
人心
船が
下流に
落ちると、
暮雲岸を
籠めて
水天一色、
江波渺茫、
遠く
蘆が
靡けば、
戀々として
鷺が
佇み、
近く
波が
動けば、アヽ
鱸か?
鵜が
躍つた。
水は
僅に
觸れて
居る
其枝の
爲に
下流へ
放射線状を
描いて
居る。
蘆のやうで
然も
極めて
細い
可憐なとだしばがびり/\と
撼がされながら
岸の
水に
立つて
居る。
何故なら、かみ
手は、
然うして
山が
迫つて、
流も
青く
暗いのに、
橋を
境に
下流の
一方は、
忽ち
豁然として
磧が
展けて、
巖も
石も
獲ものの
如くバツと
飛ばして
凄いばかりに
廣く
成る。
花が
上流に
向いて
落ちると、ぐるりと
下流へ
押し
向けられてずんずんと
運ばれて
行く。
故郷へ
歸省中の
青年が
山の
麓を
川に
添つて、
下流の
方へ
車を
走らして
歸つて
來た。
川上も
下流も
見えぬが、
向ふの
彼の
岩山、
九十九折のやうな
形、
流は五
尺、三
尺、一
間ばかりづゝ
上流の
方が
段々遠く、
飛々に
岩をかゞつたやうに
隠見して、いづれも
月光を
浴びた、
銀の
鎧の
姿
“下流”の意味
《名詞》
下 流(かりゅう、しもりゅう)
(かりゅう)川の流れの河口に近い部分。
(かりゅう)社会的地位や生活水準が低い階層の人々。
(かりゅう)(情報技術)開発プロセスにおける後半の工程を指す。一般に、内部設計、製造、テストを含む。
(かりゅう)(資源開発)石油や天然ガスなどの精製・販売事業を指す。
(しもりゅう)茶道の流派のひとつ。藪内家のこと。
(出典:Wiktionary)