“このごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コノゴロ
語句割合
此頃66.0%
頃日19.6%
頃者5.2%
今頃2.1%
近頃2.1%
日頃1.0%
近日1.0%
近来1.0%
1.0%
頃来1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市郎の傷もようやえて、此頃このごろは床の上に起き直られるようになったので、看病の冬子は一旦わが家へ帰った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
つい此頃このごろ筋向すぢむかひとんさんにをしへをうけた、いち見附みつけはとじるしと
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これは五百いおが抽斎に聞き、保さんが五百に聞いた所を、頃日このごろ保さんがわたくしのために筆にのぼせたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
頃日このごろ亡くなつたベルジツク文壇の耆宿きしゆくカミイユ・ルモンニエエの小説を訳したのは、これが始ではあるまいか。
頃者このごろ、我劇(別して菊五郎一派)が新らしき趣向をらして客を引かんことに切なるは、元より其の当なり。
劇詩の前途如何 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
通旦よもすがらしんを忘れて憂労いうらうここり。頃者このごろてんしきりあらはし、地しばしば震動す。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「つかぬ事を訊くようだが、百畳敷というような大きな座敷を普請したのを今頃このごろどこかで見掛けなかったかな?」
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
幽霊の噂が立って以来実際柏屋染め物店は一時に寂れてしまったので、たといどのような人間であろうと、その化物を見現わしてくれて、いやな噂を消してくれる人なら、喜んで接待しようというのが弥右衛門の今頃このごろの心なのであった。
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
近頃このごろ新築したといふ立派な医院で、まだがぷんとしみた。
念仏の家 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
そら近頃このごろ出来たパン屋の隣に河井さんて軍人さんがあるだろう。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かほて、だまつて、うらめしいをしたのは、日頃このごろ遠々とほ/″\しさを
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
主人答て曰く、團十郎は新富劇しんとみざに出場せるが、該劇かのざ近日このごろ炎帝特に威を恣にするを以て、昨日俄に場を閉じ、圓朝は避暑をかねて、目今静岡地方に遊べりと。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
なに極楽ごくらくつていらつしやいましたが、近来このごろ極楽ごくらく疲弊ひへいましたから、勧化くわんげをおたのまれで、其事そのこと極楽ごくらくらしつたのでございませう。
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
このごろ佐藤一斎のてつ佐藤梅坡ばいはといふもの此に来て教授す。天民大窪酔客も亦来遊すといふ。此日天赫々なれども、山間の駅ゆゑ瘴気冷然たり。行程八里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
頃来このごろ書肆駸々堂主人一小冊を携えて来り、居士に一言をかんせん事を望む、受て之をけみすれば、即ち三遊亭圓朝氏のえんぜし人情談話にんじょうばなし美人びじん生埋いきうめを筆記せるものなり。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)