“風化”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうか60.0%
ふうくわ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風化ふうかして、ばらばらになっていた。しかし骨片の位置とその数からして、一人の人間の骨であることが誰にもよく分った。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ここの太鼓もずいぶん久しい年代をているらしい。びょうの一粒一粒が赤くびているのでもわかる。四方の太柱ふとばしらでさえ風化ふうかして、老人の筋骨のように、あらあらと木目のすじが露出ろしゅつしている。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黎元れいぐわん撫育むいくすることやや年歳としを経たり。風化ふうくわなほようして、囹圄れいごいまむなしからず。通旦よもすがらしんを忘れて憂労いうらうここり。頃者このごろてんしきりあらはし、地しばしば震動す。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
どれくらゐの風化ふうくわが行はれ
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)