“このころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コノコロ
語句割合
此頃42.9%
此比14.3%
比日14.3%
當時14.3%
頃日14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて我楽多文庫がらくたぶんこの名がやうや書生間しよせいかんに知れわたつて来たので、四方しはうから入会を申込まをしこむ、社運隆盛といふことば石橋いしばし口癖くちぐせのやうに言つてよろこんでたのは此頃このころでした
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私宅老妻は無事、おきやうとかくわずらひ申候。夏も秋もさむく候。此比このころ楊皮やうひ蕃名ばんめいキヤキヤとか申候)柴胡さいこ鼈甲等入候和解之剤たべゐ申候。堯佐妻げうささいもと無病人むびやうじん、寒邪に壮熱、其のち腹痛等にて打臥候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
比日このころ天地てんちわざわひ、常に異なる事有り。思ふに朕が撫育むいくなんぢ百姓に於きて闕失けつしつせる所有らむか。今ことさらに使者を発遣ほつけんしての疾苦を問はしむ。宜しく朕がこころを知るべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
たゞし當時このころ下女げぢよひさ病死びやうしよつ名前なまへこれなし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ここによきはかりごとこそあれ、頃日このころ金眸きんぼう大王が御内みうちつかへて、新参なれどもまめだちて働けば、大王の寵愛おおぼえ浅からぬ、彼の黒衣こくえこそよかんめれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)