“きげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
機嫌88.8%
気嫌4.0%
期限1.2%
紀元1.2%
杞玄0.8%
其諺0.4%
危言0.4%
期間0.4%
気慊0.4%
気眩0.4%
(他:5)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのために節子が家中の誰とも口をかないほど機嫌きげんの悪い顔を見せようとは、どうあっても彼には考えられなかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こういう時には三吉の方から折れて出て、どうしても弱いものにはかなわないという風で、種々に細君の機嫌きげんを取った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私は聞いて呆れながら、お宮は、私がそんなにして女の気嫌きげんを取るほど惚れていると自惚うぬぼれているのだろうかと思って柳沢の顔を見た。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
学校から帰るとすぐに先生の宅へ駆けつける、老人と孫娘の愛子はいつも気嫌きげんよく僕を迎えてくれる。
初恋 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その男はしかもこの植木屋が支払しはらいの期限きげんをおくらせて、おかげで土地も家も材料までも自分の手に取り返す機会きかいばかりをねらっていた。
父はもう期限きげんが來たからと謂ツてやかましく義務の實行を督促とくそくする、周三は其様な義務を擔はせられた覺は無いとかぶり振通ふりとほす。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
中川紀元きげん氏の裸体画を見ていると、何だかある甲虫を聯想するが、何だという事が、はっきり思い出せない。
二科会展覧会雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
かくして西暦せいれき紀元きげん千七百五十五年せんしちひやくごじゆうごねんのリスボン地震ぢしん記事きじがよく了解りようかいせられる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
僕の叔父の知人に溝口杞玄きげんという医師がある。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
僕の叔父の知人に溝口杞玄きげんという医師がある。
有喜世新聞の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かつて其諺きげん翁の『滑稽雑談こっけいぞうだん』三に猿の口開き、こは安芸あき宮島にある祭なり。
のあるいは世をなげき、時をののしり、危言きげん激語げきごして死にく者の如き、壮は則ち壮なりといえども、なおこれ一点狂激の行あるを免れず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「……有り難う。だが、その話は今此処で決めなければならないほど、その期間きげんとかゞ……?」
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
旦那様だんなさま何か召上めしあがりませんか、』と如何どうかして気慊きげんを取るつもりで優しく言つた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ふさ気慊きげんを取る言葉がないので沈黙だまつて横を向いてると、銀之助は自分でウヰスキーのびんとコツプをもつて二階へけ上がつた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かぶと岩、駱駝らくだ岩、眼鏡岩、ライオン岩、亀岩などの名はあらずもがなである。色を観、形を観、しかして奇に驚き、神悸しんおののき、気眩きげんすべきである。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
婆樣ばあさん上方者かみがたものですよ、ツルリンとしたかほ何處どつかに「間拔まぬけ狡猾かうくわつ」とでもつたやうなところがあつて、ペチヤクリ/\老爺ぢいさん氣嫌きげんとつましたね。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
一時の豪気ごうきは以て懦夫だふたんおどろかすに足り、一場の詭言きげんは以て少年輩の心を籠絡ろうらくするに足るといえども、具眼卓識ぐがんたくしき君子くんしついあざむくべからずうべからざるなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
歌の師範家は、其最初から、公家武家の譏嫌きげんを見るのに敏かつた。
火山かざんなる外國語がいこくご起原きげんとなつたくらゐである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
日本海軍の起源きげんは、安政初年のころより長崎にて阿蘭人オランダじんつたうるところにして、伝習でんしゅうおよそ六七年