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気嫌
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きげん
ふりがな文庫
“
気嫌
(
きげん
)” の例文
旧字:
氣嫌
私は聞いて呆れながら、お宮は、私がそんなにして女の
気嫌
(
きげん
)
を取るほど惚れていると
自惚
(
うぬぼ
)
れているのだろうかと思って柳沢の顔を見た。
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
母に話すと母は大変
気嫌
(
きげん
)
を悪くしますから、成るべく知らん顔して居たほうが
可
(
い
)
いんですよ。御覧なさい
全然
(
まるで
)
狂気
(
きちがい
)
でしょう。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
雪は
気嫌
(
きげん
)
を直した。私たちは、山の頂きにたどりついた。すぐ足もとから百丈もの断崖になっていて、深い朝霧の奥底に海がゆらゆらうごいていた。
断崖の錯覚
(新字新仮名)
/
太宰治
、
黒木舜平
(著)
「あゝゐた/\。有難い/\。もうお前
達
(
たち
)
、
無暗
(
むやみ
)
とあるきまはるのではないよ。もし
俺
(
わし
)
が寝返りでもした時、
圧
(
お
)
し
潰
(
つぶ
)
されるといけないからね。」と、いゝ
気嫌
(
きげん
)
になつた孫の巨人は
漁師の冒険
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
テン太郎 けふ お
父
(
とう
)
さんは
気嫌
(
きげん
)
が
悪
(
わる
)
いんぢや
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
▼ もっと見る
学校から帰るとすぐに先生の宅へ駆けつける、老人と孫娘の愛子はいつも
気嫌
(
きげん
)
よく僕を迎えてくれる。
初恋
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「きょうは、ね、遊びに来たんだ。死ぬほど酒を呑んでみたいんだ。だから、部屋なんか、どうだって、いいんだ。」笠井さんは、やはり少し
気嫌
(
きげん
)
を直して、快活な口調で言った。
八十八夜
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
叔父さんが僕のおとっさんになった、僕はその後
何度
(
いくど
)
もお
伴
(
とも
)
をして猟に行ったが、岩烏を見つけるとソッと石を拾って追ってくれた、
義父
(
おとっさん
)
が見ると
気嫌
(
きげん
)
を悪くするから。
鹿狩り
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
然し晩になると大概校長さんが来ますからその時だけは
幾干
(
いくら
)
か
気嫌
(
きげん
)
が
宜
(
え
)
えだが校長さんも感心に
如何
(
いくら
)
なんと言われても逆からわないで
温和
(
おとなしゅ
)
うしているもんだから
何時
(
いつ
)
か老先生も少しは機嫌が可くなるだ……
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
母はそろそろ
気嫌
(
きげん
)
を改ためて
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
嫌
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高