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隨
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つ
ふりがな文庫
“
隨
(
つ
)” の例文
新字:
随
……まア、あたじけない!
皆
(
みん
)
な
飮
(
の
)
んでしまうて、
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
かう
予
(
わたし
)
の
爲
(
ため
)
に
只
(
たゞ
)
一
滴
(
てき
)
をも
殘
(
のこ
)
しておいてはくれぬ。……お
前
(
まへ
)
の
脣
(
くちびる
)
を
吸
(
す
)
はうぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この
小鳥
(
ことり
)
の
群
(
むれ
)
には、
必
(
かなら
)
ず一
羽
(
ぱ
)
づゝ
先達
(
せんだつ
)
の
鳥
(
とり
)
があります。その
鳥
(
とり
)
が
空
(
そら
)
の
案内者
(
あんないしや
)
です。
澤山
(
たくさん
)
に
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
鳥
(
とり
)
の
群
(
むれ
)
は
案内
(
あんない
)
する
鳥
(
とり
)
の
行
(
ゆ
)
く
方
(
はう
)
へ
行
(
ゆ
)
きます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『いえ、
私
(
わたし
)
はあなたが
何
(
なん
)
と
仰有
(
おつしや
)
つても、あなたに
隨
(
つ
)
いてゆくのです。それより
他
(
ほか
)
に
私
(
わたし
)
の
行
(
ゆ
)
くみちはないんです。』
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
三
人
(
にん
)
の
兵士
(
へいし
)
はそれを
見
(
み
)
ながら二三
分間
(
ぷんかん
)
彷徨
(
うろ/\
)
して
居
(
ゐ
)
ましたが、やがて
徐
(
しづ
)
かに
他
(
た
)
の
者
(
もの
)
の
後
(
あと
)
に
隨
(
つ
)
いて
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「どうぞこちらへ。」とその
娘
(
こ
)
は云つた。周圍に高い
扉
(
ドア
)
のある四角な廣間をよぎつて、私は、彼女に
隨
(
つ
)
いて行つた。彼女は、とある部屋に私を案内した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
『ほんとにお聟さんはないの。……ほんとのことを言つて御覽。』と、小池も
後
(
あと
)
から
隨
(
つ
)
いて石段を下りた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さうなつたら、私は
祖父
(
おぢい
)
が買つて下すつたこの家で自害しますよ。故郷へ歸つて清から隱居を貰つて生きてゐたり、福岡三界へ
隨
(
つ
)
いて行つたりする氣には些ともなれないよ。
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
そが初めの内こそ憐れと思ひて
香花
(
かうげ
)
を
手向
(
たむ
)
くる人もあれ、やがて星移り
歳
(
とし
)
經
(
ふ
)
れば、冷え行く人の
情
(
なさけ
)
に
隨
(
つ
)
れて顧みる人もなく、あはれ何れをそれと知る由もなく荒れ果てなんず
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
家の後始末をしたり、父親に因果をふくめたり、可能なら子供の一人二人も預かって
貰
(
もら
)
い、とにかく仲間に
隨
(
つ
)
いてゆかねばならぬと思うのだが、すぐその一方では疲れきった心身と
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
が、私が追々と土地の事情が解つて來るに
隨
(
つ
)
れて、此神經過敏の理由も讀めて來た。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
昨日の朝は家のものが一人
隨
(
つ
)
いて、近所の子供や親達と一緒に學校へ行きました。今朝は送りにだけ行つて、試みに獨りで歸らせることにしました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『
競技
(
ゲーム
)
に
參
(
まゐ
)
れ』と
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が
愛
(
あい
)
ちやんに
申
(
まを
)
されました、
愛
(
あい
)
ちやんは
驚
(
おどろ
)
きの
餘
(
あま
)
り
一言
(
ひとこと
)
をも
云
(
い
)
ひ
得
(
え
)
ませんでしたが、
徐
(
しづ
)
かに
其
(
そ
)
の
後
(
あと
)
に
隨
(
つ
)
いて
毬投場
(
まりなげば
)
へ
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
空涙
(
そらなみだ
)
溢
(
こぼ
)
したかてあかん。」といふかと思ふと、京子はすツくと立ち上つて、次の室から臺所の方へ歩き出したので、道臣もお時も
周章
(
あわ
)
てた風で其の後に
隨
(
つ
)
いた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
陸
(
をか
)
へ上げて下さつて、ソフィイは後から
隨
(
つ
)
いて來て、そして、あたしたちみんな馬車に乘つて、こゝよかもつと廣くて立派なホテルつていふ
綺麗
(
きれい
)
な大きなお
家
(
うち
)
に行きましたのよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
思へば先君の被官内人、幾百人と其の數を知らざりしが、世の盛衰に
隨
(
つ
)
れて、多くは身を浮草の西東、
舊
(
もと
)
の主人に弓引くものさへある中に、世を捨ててさへ昔を忘れぬ爾が殊勝さよ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
『
馬鹿
(
ばか
)
なツ、
隨
(
つ
)
いてゆくつたつて、
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くといふんです。』
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
世界
(
せかい
)
の
如何
(
どん
)
な
端
(
はて
)
までも、わしの
殿御
(
とのご
)
として
隨
(
つ
)
いてゆきませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その
邊
(
へん
)
は、どつちを
向
(
む
)
いても
深
(
ふか
)
い
山
(
やま
)
ばかりで、
爺
(
ぢい
)
やにでも
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
かなければ、とても
幼少
(
ちひさ
)
な
時分
(
じぶん
)
の
父
(
とう
)
さんが
獨
(
ひと
)
りで
行
(
ゆ
)
かれるところではありませんでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼
(
かれ
)
は
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
つて
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
しました、
福鼠
(
ふくねずみ
)
が
其後
(
そのあと
)
に
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
きました、三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
は
福鼠
(
ふくねずみ
)
の
居
(
ゐ
)
た
場所
(
ばしよ
)
へ
移
(
うつ
)
りました、
愛
(
あい
)
ちやんは
厭々
(
いや/\
)
ながら三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
の
居
(
ゐ
)
た
所
(
ところ
)
へ
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『君の行くとこへ、
何處
(
どこ
)
へでも
隨
(
つ
)
いて行かアね。……
何處
(
どこ
)
へでも連れてつてお呉れ。』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
で、私は何處もみなよく配置され、立派なものだつたので、到る所で感嘆しながら、二階や階下を彼女の
背後
(
うしろ
)
に
隨
(
つ
)
いてまはつた。正面の大きな部屋は、特別に
素晴
(
すば
)
らしいと私は思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
心愈〻亂るゝに
隨
(
つ
)
れて、亂脈打てる胸の中に迷ひの雲は愈〻擴がり、果は狂氣の如くいらちて、時ならぬ鳴弦の響、劍撃の聲に胸中の渾沌を
清
(
すま
)
さんと務むれども、心茲にあらざれば見れども見えず
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
もしかして
案内
(
あんない
)
する
鳥
(
とり
)
が
方角
(
はうがく
)
を
間違
(
まちが
)
へて、
鳥屋
(
とや
)
の
網
(
あみ
)
にでもかゝらうものなら、
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
鳥
(
とり
)
は
何
(
なん
)
十
羽
(
ぱ
)
ありましても
皆
(
みな
)
同
(
おな
)
じやうにその
網
(
あみ
)
へ
首
(
くび
)
を
突込
(
つゝこ
)
んでしまひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『あんたの行きなはるところへなら、
何處
(
どこ
)
でも
隨
(
つ
)
いて行きまんがな。
私
(
わたへ
)
かて、……』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
隨
部首:⾩
16画
“隨”を含む語句
隨意
隨分
附隨
氣隨
隨一
隨處
隨行
幡隨院長兵衞
隨從
幡隨院
隨喜
隨身
隨意的
隨所
隨神門
隨筆
不隨
隨即
隨分頑固
隨分酷
...