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罪人
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ざいにん
ふりがな文庫
“
罪人
(
ざいにん
)” の例文
とその
家庭
(
かてい
)
の
苦痛
(
くつう
)
を
白状
(
はくじやう
)
し、
遂
(
つい
)
にこの
書
(
しよ
)
の
主人公
(
しゆじんこう
)
、
後
(
のち
)
に
殺人
(
さつじん
)
の
罪人
(
ざいにん
)
なるカ……イ……を
伴
(
ともな
)
ひて
其
(
その
)
僑居
(
けうきよ
)
に
歸
(
かへ
)
るに
至
(
いた
)
る
一節
(
いつせつ
)
極
(
きは
)
めて
面白
(
おもしろ
)
し。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
張揚
(
はりあげ
)
コリヤ憑司只今傳吉夫婦が言立る所は如何にも
明白
(
めいはく
)
なり然すれば
其方
(
そのはう
)
は公儀を
僞
(
いつは
)
る
罪人
(
ざいにん
)
茲
(
こゝ
)
な
不屆
(
ふとゞき
)
者めと
白眼
(
にらめら
)
るゝに憑司はハツと
頭
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其の上当家に
越度
(
おちど
)
あらば寺社奉行の裁判を受けるでござろう、とは申すものゝ
罪人
(
ざいにん
)
を作るも
本意
(
ほんい
)
でない、何も言わずに此の儘お帰りなさるか
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そしてそれが人間の
心境
(
しんきょう
)
に影響すれば、
悪人
(
あくにん
)
も
善人
(
ぜんにん
)
になるであろう。
荒
(
すさ
)
んだ人も
雅
(
みや
)
びな人となるであろう。
罪人
(
ざいにん
)
もその過去を
悔悟
(
かいご
)
するであろう。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
昔
罪人
(
ざいにん
)
を
石山
(
いしやま
)
の絶頂から生き
乍
(
なが
)
ら棄てた断崖も名所として
遺
(
のこ
)
つて居る
相
(
さう
)
だ。釈迦の歯の
真物
(
ほんもの
)
は異教徒に焼かれて今のは象牙で偽作した物だと聞いた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
「水の中にほうりこめ。水の中にほうりこめ」とパージュとベルグヌーが、「先生」 の後ろに
丸
(
まる
)
くなっていた
罪人
(
ざいにん
)
にとびかかって行きそうにした。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
小作料の騰貴はまだ
可
(
よ
)
いが、中には小作地が不足して住み
馴
(
な
)
れた村にも住めなくなり、東京に流れ込んだり、悪くすると法律の
罪人
(
ざいにん
)
が出来たりする。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それを
浜松城
(
はままつじょう
)
へ
差
(
さ
)
し立てる
罪人
(
ざいにん
)
などとは、飛んでもないあやまり、どうか、あの
婦人
(
ふじん
)
は
吾々
(
われわれ
)
のほうへお
渡
(
わた
)
しを
願
(
ねが
)
いたい
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
台なしにしてしまいましたねえ、なに
罪人
(
ざいにん
)
の落書だなんて
当
(
あて
)
になったもんじゃありません、
贋
(
にせ
)
もだいぶありまさあね
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから、首切役人は、松葉杖といっしょに、一ついの木のつぎ足を、カレンのためにこしらえてやって、
罪人
(
ざいにん
)
がいつもうたうさんび歌を、カレンにおしえました。
赤いくつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
いってみりゃア世の中の裏ッ側みたいなとこでしてね……いろんな
罪人
(
ざいにん
)
ばっかり、落ちあつまる……そんなとこで、二十年も
廷丁
(
こづかい
)
なんぞ勤めていりゃア、さだめし面白い話ばかり
あやつり裁判
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
「ぼくにものを聞きたいのやったら、聞くように礼儀をつくしたらどうです。昨日からぼくを
罪人
(
ざいにん
)
のようにひどい目にあわせて、さあ答えよといっても誰が答える気になるものか」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
した
罪人
(
ざいにん
)
の妻が、あなたとこうしているのが、恐ろしくなったからですわ
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
おゝ、それが
切實
(
ひし/\
)
と
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
さるゝ、
怖
(
おそろ
)
しい
罪惡
(
ざいあく
)
を
罪人
(
ざいにん
)
が
忘
(
わす
)
れぬやうに。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
なさん是
却
(
かへつ
)
て
罪人
(
ざいにん
)
多くならん
媒
(
なかだち
)
也とあざけりし人多しとかや
是非
(
ぜひ
)
學者
(
がくしや
)
の
論
(
ろん
)
なりといにしへより
我朝
(
わがてう
)
の
掟
(
おきて
)
にぞかゝる事なけれども利の
當然
(
たうぜん
)
なり
新法
(
しんはふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
罪人
(
ざいにん
)
どもの泣きほえるのを、いちいち取りあげていては
果
(
は
)
てしがない。それッ、
時刻
(
じこく
)
の
過
(
す
)
ぎぬうちに
支度
(
したく
)
をせい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わたしたちはそれをもうけた
証拠
(
しょうこ
)
がない。運悪くゆくと、みんなはどこまでも
罪人
(
ざいにん
)
だと思うだろう」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
こっちへ来るについて、お金の用意なんかしなかったので、
恐
(
おそ
)
らくどのポケットにもお金なんか入っていないことであろう。
大失策
(
だいしっさく
)
だ。僕はいよいよこの国の
罪人
(
ざいにん
)
になるほか道がないのだ。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
訐くという言葉が、突然恐ろしい
響
(
ひび
)
きをもって、私の耳を打った。私は今私の前に
坐
(
すわ
)
っているのが、一人の
罪人
(
ざいにん
)
であって、不断から尊敬している先生でないような気がした。先生の顔は
蒼
(
あお
)
かった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
罪人
(
ざいにん
)
の言うままになるなんて、ためしのないことです。しかし、そうしなければ、治郎君のかくし場所を、教えないと言うのですから、しかたがありません。中村警部は、しぶしぶ、承知をしました。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それを見ると、
逃
(
に
)
げまわっていた
徳川家
(
とくがわけ
)
の者たちが、また
蠅
(
はえ
)
のように
集
(
あつ
)
まって
神官
(
しんかん
)
を取りまき、忍剣をわたせ、
殺傷
(
さっしょう
)
の
罪人
(
ざいにん
)
を徳川へわたせと
喧騒
(
けんそう
)
した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
罪人
(
ざいにん
)
はあわてて
過失
(
かしつ
)
をつぐなうために、もう一本のマッチをともして、しばらく
燃
(
も
)
やしてから主人にそれをささげた。けれどもガロフォリはそれを受け取ろうとはしなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
搖
(
ゆす
)
りだの
騙
(
かたり
)
だのとは云つしやる
昆虫
(
むしけら
)
迄も殺さぬを
殺生戒
(
せつしやうかい
)
とは申さずや罪なき一人の百姓を打
擲
(
たゝか
)
んとは出家に
似氣
(
にげ
)
なき成れ方お釋迦樣は親を
殺
(
ころ
)
し
主
(
しう
)
を殺す五
逆
(
ぎやく
)
の
罪人
(
ざいにん
)
でも
濟度
(
さいど
)
なさるゝに此御寺を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ボブは
巡査
(
じゅんさ
)
に、この子が
罪人
(
ざいにん
)
であるはずがない、なぜならゆうべ一時までいっしょにいたし、それから「大がしの
宿屋
(
やどや
)
」へ行って、そこの主人と話をして、すぐここへ帰って来たのだからと言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
罪
常用漢字
小5
部首:⽹
13画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“罪”で始まる語句
罪
罪業
罪科
罪滅
罪障
罪悪
罪惡
罪咎
罪亡
罪深