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たうばん
ふりがな文庫
“
當番
(
たうばん
)” の例文
新字:
当番
無論
(
むろん
)
です、けれど
本船
(
ほんせん
)
の
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
は
眼
(
め
)
の
無
(
な
)
い
奴
(
やつ
)
に、
情
(
こゝろ
)
の
無
(
な
)
い
奴
(
やつ
)
です、
一人
(
ひとり
)
は
茫然
(
ぼんやり
)
して
居
(
ゐ
)
ます、
一人
(
ひとり
)
は
知
(
し
)
つて
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
をして
居
(
ゐ
)
ます。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
人
(
ひと
)
の
知
(
し
)
らない
行
(
ぎやう
)
をします——
其
(
そ
)
の
晝
(
ひる
)
の
寢床
(
ねどこ
)
から
當番
(
たうばん
)
の
女
(
をんな
)
を
一人
(
ひとり
)
、
小脇
(
こわき
)
に
抱
(
かゝ
)
へたまゝ、
廣室
(
ひろま
)
に
駈込
(
かけこ
)
んで
來
(
き
)
たのですが、
皆
(
みんな
)
來
(
こ
)
い! と
呼立
(
よびた
)
てます。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
添て
荷
(
にな
)
ひ不淨門へ向ひ屆ける
樣
(
やう
)
は今日用人平石次右衞門
老母儀
(
らうぼぎ
)
病死
(
びやうし
)
致候依て只今
菩提所
(
ぼだいしよ
)
へ送り申なり御門御通し下さるべしと
斷
(
ことわ
)
りけるに
當番
(
たうばん
)
の御小人目附は
錠
(
ぢやう
)
を明け駕籠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
當日
(
たうじつ
)
からでは
數日前
(
すうじつぜん
)
に
當番
(
たうばん
)
の
者
(
もの
)
が
村落中
(
むらぢう
)
を
歩
(
ある
)
いて二
合
(
がふ
)
づゝでも三
合
(
がふ
)
づゝでも
白米
(
はくまい
)
を
貰
(
もら
)
つて、
夜
(
よ
)
になれば
當番
(
たうばん
)
の
者等
(
ものら
)
は
集
(
あつま
)
つた
白米
(
はくまい
)
で
晩餐
(
ばんさん
)
の
飯
(
めし
)
を十
分
(
ぶん
)
に
焚
(
た
)
いて
其
(
その
)
他
(
た
)
は
悉
(
ことごと
)
く
甘酒
(
あまざけ
)
に
造
(
つく
)
り
込
(
こ
)
む。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
からは
何等
(
なにら
)
の
報告
(
ほうこく
)
の
無
(
な
)
い
内
(
うち
)
は
决
(
けつ
)
して信じません。
况
(
いわ
)
んや
此樣
(
こんな
)
平穩
(
おだやか
)
な
海上
(
かいじやう
)
に
難破船
(
なんぱせん
)
などのあらう
筈
(
はづ
)
は
無
(
な
)
い、
無※
(
ばか
)
なツ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
處
(
ところ
)
へ——
靴音
(
くつおと
)
をチヤ/\と
刻
(
きざ
)
んで、
銀杏
(
いてふ
)
の
方
(
はう
)
から
來
(
き
)
なすつたのは、
町内
(
ちやうない
)
の
白井氏
(
しらゐし
)
で、おなじく
夜警
(
やけい
)
の
當番
(
たうばん
)
で
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
下駄
(
げた
)
を
穿
(
は
)
いて
立
(
た
)
つた
氏子
(
うぢこ
)
の
總代等
(
そうだいら
)
が
乞食
(
こじき
)
を
叱
(
しか
)
つたり
當番
(
たうばん
)
に
注意
(
ちうい
)
したりした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
領す澤井佐太夫の次男に友次郎といふ者あり當年十九歳にて古今無双の美男なりしが
早晩
(
いつ
)
の程にかお花と
割
(
わり
)
なき中となり喜内が
當番
(
たうばん
)
の留守の夜などには
竊
(
ひそか
)
にお花が
閨
(
ねや
)
に忍び來り語らう事も稀に有しかば彼の若黨の吾助は此樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
難船
(
なんせん
)
? それは
何
(
なん
)
ですか、
本船
(
ほんせん
)
には
絶
(
た
)
えず
海上
(
かいじやう
)
を
警戒
(
みは
)
る
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
があるです、
敢
(
あへ
)
て
貴下
(
きか
)
を
煩
(
はずら
)
はす
筈
(
はづ
)
も
無
(
な
)
いです。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
勿體
(
もつたい
)
ないが、
俗
(
ぞく
)
に
言
(
い
)
ふ
上潮
(
あげしほ
)
から
引上
(
ひきあ
)
げたやうな
十錢紙幣
(
じつせんしへい
)
が
蟇口
(
がまぐち
)
に
濕々
(
じめ/\
)
して、
金
(
かね
)
の
威光
(
ゐくわう
)
より、
黴
(
かび
)
の
臭
(
にほひ
)
を
放
(
なは
)
つた
折
(
をり
)
から、
當番
(
たうばん
)
の
幹事
(
かんじ
)
は
決
(
けつ
)
して
剩錢
(
つりせん
)
を
持出
(
もちだ
)
さず、
會員
(
くわいゐん
)
は
各自
(
かくじ
)
九九九
(
くうくうくう
)
の
粒
(
つぶ
)
を
揃
(
そろ
)
へて
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
次會
(
じくわい
)
の
當番
(
たうばん
)
、
雪岱氏
(
せつたいし
)
が
預
(
あづか
)
つた。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
當
部首:⽥
13画
番
常用漢字
小2
部首:⽥
12画
“當”で始まる語句
當
當時
當然
當人
當日
當惑
當分
當座
當麻
當前