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玉子
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たまご
ふりがな文庫
“
玉子
(
たまご
)” の例文
水しやくひの娘は、
剥
(
む
)
いた
玉子
(
たまご
)
を包みあへぬ、あせた
緋金巾
(
ひがなきん
)
を
掻合
(
かきあわ
)
せて、
鵜
(
う
)
が赤い
魚
(
うお
)
を
銜
(
くわ
)
へたやうに、
舳
(
みよし
)
にとぼんと
留
(
とま
)
つて薄黒い。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昌平橋
(
しょうへいばし
)
の
袂
(
たもと
)
へ高札のように貼って押し立てて、聖堂に通う学者の
玉子
(
たまご
)
に読ませて、江戸一円の笑い草にしたことさえありました。
銭形平次捕物控:067 欄干の死骸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
父
(
とう
)
さんはその
新
(
あたら
)
しい
草履
(
ざうり
)
をはいた
足
(
あし
)
で、お
家
(
うち
)
の
臺所
(
だいどころ
)
の
外
(
そと
)
に
遊
(
あそ
)
んで
居
(
ゐ
)
る
鷄
(
にはとり
)
を
見
(
み
)
に
行
(
ゆ
)
きました。
大
(
おほ
)
きな
玉子
(
たまご
)
をよく
父
(
とう
)
さんに
御馳走
(
ごちさう
)
して
呉
(
く
)
れた
鷄
(
にはとり
)
は
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
玉子
(
たまご
)
ソースのペラオメシ 秋付録 米料理百種「西洋料理の部」の「第五 玉子ソースのペラオ飯」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
カルロ・ナイン嬢は
正
(
まさ
)
にその後者の方で、全体に小柄の方であるが、心持
玉子
(
たまご
)
形をした
拉典
(
ラテン
)
系統の顔の輪廓と、端麗花を
欺
(
あざむ
)
く眼鼻立ちと、
希臘
(
ギリシャ
)
の古彫刻そのままの恰好のいい
頸
(
くび
)
すじと
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
中々
(
なか/\
)
届
(
とゞ
)
いたもので、
土間
(
どま
)
を
広
(
ひろ
)
く取つて、
卓子
(
テーブル
)
に白いテーブル
掛
(
かけ
)
が
懸
(
かゝ
)
つて、
椅子
(
いす
)
が
有
(
あ
)
りまして、
烟草盆
(
たばこぼん
)
が出て
居
(
を
)
り、
花瓶
(
くわびん
)
に花を
挿
(
さ
)
し
中々
(
なか/\
)
気取
(
きど
)
つたもので、
菓子台
(
くわしだい
)
にはゆで
玉子
(
たまご
)
に
何
(
なに
)
か菓子が
有
(
あ
)
ります
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見てヤレ/\夫は
御手柄々々
(
おてがら/\
)
先生の事ゆゑ定めし斯あらんと存じ
仰付
(
おほせつけ
)
られ
通
(
とほ
)
り醫師も
招
(
まね
)
き
置
(
おき
)
燒酎
(
せうちう
)
白木綿
(
しろもめん
)
玉子
(
たまご
)
とも
調
(
とゝの
)
ひ置候なりと云つゝ半四郎
倶々
(
とも/″\
)
新藤夫婦を奧へ
伴
(
ともな
)
ひ醫師に
診
(
みせ
)
市之丞の疵口を
縫
(
ぬは
)
せ療治を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
切
(
きつ
)
て
放
(
はな
)
して
急催促
(
きふさいそく
)
に
言譯
(
いひわけ
)
すべき
程
(
ほど
)
もなく
忽
(
たちま
)
ち
表向
(
おもてむ
)
きの
訴訟沙汰
(
そしようざた
)
とは
成
(
な
)
れりける
素
(
もと
)
松澤
(
まつざは
)
は
數代
(
すだい
)
の
家柄
(
いへがら
)
世
(
よ
)
の
信用
(
しんよう
)
も
厚
(
あつ
)
ければ
僅々
(
きん/\
)
千
(
せん
)
や
二千
(
にせん
)
の
金
(
かね
)
何方
(
いづかた
)
にても
調達
(
てうたつ
)
は
出來得
(
できう
)
べしと
世人
(
せじん
)
の
思
(
おも
)
ふは
反對
(
うらうへ
)
にて
玉子
(
たまご
)
の
四角
(
しかく
)
まだ
萬國博覽曾
(
ばんこくはくらんくわい
)
にも
陳列
(
ちんれつ
)
の
沙汰
(
さた
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
玉子
(
たまご
)
の
半熟
(
はんじゆく
)
、と
誂
(
あつら
)
へると、やがて
皿
(
さら
)
にのつて、
白服
(
しろふく
)
の
手
(
て
)
からトンと
湧
(
わ
)
いて、
卓子
(
テエブル
)
の
上
(
うへ
)
へ
顯
(
あらは
)
れたのは、
生々
(
なま/\
)
しい
肉
(
にく
)
の
切味
(
きりみ
)
に、
半熟
(
はんじゆく
)
の
乘
(
の
)
つたのである。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
家
(
うち
)
にはおいしい
玉子
(
たまご
)
を
御馳走
(
ごちそう
)
して
呉
(
く
)
れる
鷄
(
にはとり
)
が
飼
(
か
)
つてありました。
父
(
とう
)
さんが
裏庭
(
うらには
)
に
出
(
で
)
て、
桐
(
きり
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
あたりを
歩
(
ある
)
き
廻
(
まは
)
つて
居
(
ゐ
)
ますと、その
邊
(
へん
)
には
鷄
(
にはとり
)
も
遊
(
あそ
)
んで
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
玉子
(
たまご
)
のライスカレー 秋付録 米料理百種「西洋料理の部」の「第二十二 玉子のライスカレー」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
玉子
(
たまご
)
は
可
(
い
)
いが、
右
(
みぎ
)
の
肉
(
にく
)
で、うかつには
手
(
て
)
が
着
(
つ
)
けられぬ。
其處
(
そこ
)
で、パンを
一切
(
ひときれ
)
燒
(
や
)
いて
貰
(
もら
)
つた。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
玉子
(
たまご
)
のサンドウィッチ 秋付録 パン料理五十種の「第二十 玉子のサンドイッチ」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「ね、きいちやん、けいらんツて
玉子
(
たまご
)
の
事
(
こと
)
だね。」
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“玉子”で始まる語句
玉子酒
玉子麩
玉子形
玉子屋
玉子焼
玉子煮
玉子綴
玉子酢
玉子焼鍋
玉子豆腐