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きしやう
ふりがな文庫
“
氣象
(
きしやう
)” の例文
新字:
気象
出る事能はず然ども此お政は貞節と云
流石
(
さすが
)
に元は五百石取の大橋文右衞門が妻なれば
氣象
(
きしやう
)
に於ても
男勝
(
をとこまさ
)
りゆゑ何卒
隙
(
すき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
でも
曾祖母
(
ひいおばあ
)
さんはしつかりとした
氣象
(
きしやう
)
の
人
(
ひと
)
で、
父
(
とう
)
さん
達
(
たち
)
がお
家
(
うち
)
を
出
(
で
)
る
日
(
ひ
)
には、もう
涙
(
なみだ
)
を
見
(
み
)
せませんでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其頃
(
そのころ
)
大佐
(
たいさ
)
は
年輩
(
としごろ
)
三十二三、
威風
(
ゐふう
)
凛々
(
りん/\
)
たる
快男子
(
くわいだんし
)
で、
其
(
その
)
眼光
(
がんくわう
)
の
烱々
(
けい/\
)
たると、
其
(
その
)
音聲
(
おんせい
)
の
朗々
(
ろう/\
)
たるとは、
如何
(
いか
)
にも
有爲
(
いうゐ
)
の
氣象
(
きしやう
)
と
果斷
(
くわだん
)
の
性質
(
せいしつ
)
に
富
(
と
)
んで
居
(
を
)
るかを
想
(
おも
)
はしめた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
十手捕繩を
恥
(
はづか
)
しめなかつた女ですから、見たところは弱々しい、出戻りとも思へぬ若くて美しいお品ですが、
氣象
(
きしやう
)
や才智は、竝の男の三人分もあらうといふ女です。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お大は姉と違つて、
幼
(
ちひさ
)
い時分から苦勞性の女であつたが、
糸道
(
いとみち
)
にかけては餘程鈍い方で、姉も毎日
手古摺
(
てこず
)
つて居た。其癖負けぬ氣の
氣象
(
きしやう
)
で、
加之
(
おまけに
)
喧嘩が
好
(
すき
)
と來て居る。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
今
(
いま
)
三
年
(
ねん
)
の
後
(
のち
)
に
見
(
み
)
たしと
廓
(
くるわ
)
がへりの
若者
(
わかもの
)
は
申
(
まをし
)
き、
大黒屋
(
だいこくや
)
の
美登利
(
みどり
)
とて
生國
(
せいこく
)
は
紀州
(
きしう
)
、
言葉
(
ことば
)
のいさゝか
訛
(
なま
)
れるも
可愛
(
かわゆ
)
く、
第
(
だい
)
一は
切
(
き
)
れ
離
(
はな
)
れよき
氣象
(
きしやう
)
を
喜
(
よろこ
)
ばぬ
人
(
ひと
)
なし、
子供
(
こども
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
銀貨
(
ぎんくわ
)
入
(
い
)
れの
重
(
おも
)
きも
道理
(
だうり
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
〔譯〕一
息
(
そく
)
の
間斷
(
かんだん
)
無く、一
刻
(
こく
)
の
急忙
(
きふばう
)
無し。即ち是れ天地の
氣象
(
きしやう
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
今
(
いま
)
は
私
(
わたくし
)
と
同
(
おな
)
じやうに、
此
(
この
)
軍艦
(
ぐんかん
)
の
賓客
(
ひんきやく
)
ではあるが、
彼
(
かれ
)
は
軍艦
(
ふね
)
を
家
(
いへ
)
とする
水兵
(
すいへい
)
の
身
(
み
)
——
水兵
(
すいへい
)
の
中
(
うち
)
にも
氣象
(
きしやう
)
勝
(
すぐ
)
れ、
特
(
こと
)
に
砲術
(
ほうじゆつ
)
、
航海術
(
かうかいじゆつ
)
には
際立
(
きはだ
)
つて
巧妙
(
たくみ
)
な
男
(
をとこ
)
なので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
申
氣象
(
きしやう
)
に候あひだ
失禮
(
しつれい
)
ながら
御相談
(
ごさうだん
)
相手
(
あひて
)
にもなる
侠氣
(
をとこぎ
)
のものに御座候是へ私より
手紙
(
てがみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
(
この
)
話
(
はなし
)
で
何事
(
なにごと
)
も
分明
(
ぶんめい
)
になつた。それに
就
(
つ
)
けても
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
は
昔
(
むかし
)
ながら
壯快
(
おもしろ
)
い
氣象
(
きしやう
)
だ、たゞ
一人
(
ひとり
)
の
兒
(
こ
)
を
帝國
(
ていこく
)
の
軍人
(
ぐんじん
)
に
養成
(
ようせい
)
せんが
爲
(
た
)
めに
恩愛
(
おんあい
)
の
覊
(
きづな
)
を
斷切
(
たちき
)
つて、
本國
(
ほんごく
)
へ
送
(
おく
)
つてやるとは
隨分
(
ずゐぶん
)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つた
事
(
こと
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
云ふにも十八年の間の事なれば此金を
皆
(
みな
)
返
(
かへ
)
すとも
利足
(
ひきたら
)
ず殊に文右衞門は
豫々
(
かね/″\
)
手堅
(
てがた
)
き
氣象
(
きしやう
)
故
(
ゆゑ
)
利足と云ては
請取
(
うけとる
)
間敷
(
まじき
)
により全く禮の心で
肴代
(
さかなだい
)
とでも名を付廿五兩も遣はさば
然
(
しか
)
るべし
然
(
さ
)
すれば殘りの廿五兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
氣
部首:⽓
10画
象
常用漢字
小5
部首:⾗
12画
“氣象”で始まる語句
氣象者
氣象上
氣象學
氣象考