“きしやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
氣象26.9%
徽章26.9%
氣性11.5%
机上7.7%
起請7.7%
紀昌3.8%
毀傷3.8%
気象3.8%
起床3.8%
起証3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも曾祖母ひいおばあさんはしつかりとした氣象きしやうひとで、とうさんたちがおうちには、もうなみだせませんでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
帽子をかむつて町へいくと、町の子供が徽章きしやうを見て、松吉、杉作が田舎から来たことをさとるに違ひありません。それが二人はいやだつたのです。
(新字旧仮名) / 新美南吉(著)
ぬすみ出したる五十兩たくへ行れて彼是かれこれと其の事露顯ろけんに及びなば第一養父はかねての氣性きしやう如何成さわぎに成やら知れずと思へば是も我が身の難儀なんぎ屹度きつと思案を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかれども机上きしやう編筆へんひつせはししば/\稿かうだつするの期約きやくうしなひしゆゑ、近日このごろつとめて老人が稿本かうほん残冊ざんさつていし、もつて其乞そのこひさづく。
「伊勢屋さんから、大變な起請きしやうが入つてゐましたよ、お由良は虎の子のやうに大事にしてゐましたが」
飛衞ひゑいいにしへるものなり。おなとき紀昌きしやうといふもの、飛衞ひゑいうてしやまなばんとす。をしへいはく、なんぢまづまたゝきせざることをまなんでしかのち可言射しやをいふべし
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
紀昌きしやうこゝにおいて、いへかへりて、つまはたもとあふむけにして、まなこみひらいていなごごとく。二年にねんのち錐末すゐまつまなじりたつすといへどまたゝかざるにいたる。いてもつ飛衞ひゑいぐ、ねがはくはしやまなぶをん。
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それのみならず、孝経にも、身体髪膚之しんたいはつぷこれを父母に受く、あへ毀傷きしやうせざるは孝の始なりとある。みづから、好んでその身体を、虱如きに食はせるのは、不孝も亦甚しい。だから、どうしても虱狩るべし。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
気象きしやうが大きくておほまかで、はりがあつて、派出はでで。
お月さまいくつ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
私は、彼女が此處へ這入つて來る半時間前に起床きしやうして、顏を洗ひ、寢臺ベッドの側の狹い窓から流れ込んで來る、ちやうど沈みかゝつてゐる半月の光で着物を着てゐたのだつた。
あの印税といふ契約は、契約をすべきものでないものを契約した女の起証きしやうと言つたやうなところさへある気がするから——。
通俗小説 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)