“きじやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奇状42.9%
机上14.3%
気丈14.3%
騎乗14.3%
鬼城14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪の奇状きじやう奇事きじ大概たいがいは初編にいだせり。なほ軼事てつじあるを以此二編にしるす。すでに初編にのせたるも事のことなるは不舎すてずしてこれろくす。けだし刊本かんほん流伝りうでんひろきものゆゑ、初編をよまざるものためにするのあり。
ありしは何時いつの七せき、なにとちかひて比翼ひよくとり片羽かたはをうらみ、無常むじようかぜ連理れんりゑだいきどほりつ、此處こヽ閑窓かんさうのうち机上きじやう香爐かうろえぬけふりのぬしはとへば、こたへはぽろり襦袢じゆばんそでつゆきて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
老爺ぢいは、さすがに、まだ気丈きじやうで、対手あひてまでに、口汚くちぎたなののしあざける、新弟子しんでしさく如何いかなるかを、はじめて目前まのあたりためすらしく、よこつてじつて、よわつたとひそかたで、少時しばらくものもはなんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
銅羅のかけひき、騎乗きじやうの功者。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
次手ついでを以て前掲の諸家のほかにも、碧梧桐へきごどう鬼城きじやう蛇笏だこつ天郎てんらう白峯はくほう等の諸家の句にも恩を受けたることをしるしおかん。白峯と言ふは「ホトトギス」にやはり二三句づつ載りし人なり。
わが俳諧修業 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)