“きじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気丈38.8%
机上30.6%
几上10.2%
冀城4.1%
騎乗2.0%
危城2.0%
奇上2.0%
季常2.0%
帰塲2.0%
気強2.0%
規縄2.0%
輝条2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親ヴァルヴァーラは三十五さいで初めて結婚けっこんした、気丈きじょうでヒステリックで野性的な、いわば典型的なロシアの女地主でした。
「はつ恋」解説 (新字新仮名) / 神西清(著)
人間というものを机上きじょうにのせて、如何いかなる方程式だの公理によって加減乗除してみても、計算によって答がでてくるシロモノではないのだ。
咢堂小論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
びっくりしたように、彼はあわてて几上きじょうの一文をたもとの下にしまいかくした。王は、それへ眼をとめながら
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子の姜維も天才というのでしょうか、年十五、六のときにはもう郷党の学者でも古老でも、彼の才識には、舌を巻いて、冀城きじょう麒麟児きりんじだといっていたほどですよ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右のうち吹針には武技ぶぎをもって試合することを、また遠駆けには相手方、騎乗きじょう徒歩かちいずれにても随意ずいいたるべきものなり
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう信じているからこそ、最初さいしょにしめした、試合掟しあいおきてにも、相手がた騎乗きじょうでも徒歩かちでも勝手かってしだいと傲語ごうごしたのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵法へいほうにいわく、天水てんすい危城きじょうたもつべし、工水こうすい名城めいじょうも保つべからず。——人体じんたい血脈けつみゃくともみるべき大事な一じょうの水を、掛樋でよばんなどとは築城ちくじょう逆法ぎゃくほう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なるほど考えて見るとこのほどじゅうから自分の脳の作用は我ながら驚くくらい奇上きじょうみょうを点じ変傍へんぼうちんを添えている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
襄陽じょうよう宜城ぎじょうの人で、馬良ばりょうあざな季常きじょうという、この者の兄弟五人は、みな才名高く、馬氏の五常と世間からいわれていますが、中で馬良はもっとも逸材で、その弟の馬謖ばしょくも軍書を明らかに究め
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
続いて又一は出征し、同秋に至り病馬多く、有数の馬匹を斃したり。為に予は一時病む事あるも、さいわい復常ふくじょうせり。又一は三十九年五月帰塲きじょうせり。予は三十七年迄は夏時かじのみ牧塲に在るのみ。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
気強きじょうとは云っても女である、民弥は思わず身顫いをしたが、「右近丸様!」と寄り添った。「妖怪もののけなどではございますまいか」「なんの!」と右近丸は一笑した。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
当時でも、抜け駈けや味方争いは、げんに軍律のゆるさないところではある。しかし、秀吉はこの日、一切の日頃の規縄きじょうを解いて、将士の意気と思いにまかせたのである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そのずっと左の方に有名なティヒヨ山が見える。高さは五千七百メートル。四方八方へ輝条きじょうというものが走っているのが見える」
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)