“きごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揮毫91.4%
徽号2.9%
揮亳2.9%
気強2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐詩選五言絶句「竹里館ちくりかん隷書れいしょ——(無学文盲の農夫が発病後、曾祖父に当る漢法医の潜在意識を隔世的に再現、揮毫きごうせしもの)
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
旗は五色の布にあおいの紋章を雪輪で包んだ徽号きごうを染めぬいたもので、上に「三当」と書きだしてある。三当とは水戸に通ずる韻だった。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
また小野蘭山おのらんざん自筆の掛軸一個も気前よく同君に進呈しておいた。それに蘭山先生得意の七言絶句詩が揮亳きごうせられてあったが、今その全文を忘れた。なんでも山漆、鶴虱のことが詠じてあった。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
彼女たちの父は入婿いりむこであった。母は気強きごうな女であった。また芸妓歌吉の母親や妹も気の強い気質であった。その間に立って、気の弱い男女は、互いに可愛い子供を残して身をほろぼしたのである。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)