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まい
ふりがな文庫
“
昧
(
まい
)” の例文
二号
(
にがう
)
活字
(
くわつじ
)
の
広告
(
くわうこく
)
で
披露
(
ひろう
)
さるゝ
外
(
ほか
)
は
何
(
なん
)
の
慾
(
よく
)
もなき
気楽
(
きらく
)
三
昧
(
まい
)
、あツたら
老先
(
おひさき
)
の
長
(
なが
)
い
青年
(
せいねん
)
男女
(
なんによ
)
を
堕落
(
だらく
)
せしむる事は
露
(
つゆ
)
思
(
おも
)
はずして
筆費
(
ふでづひ
)
え
紙費
(
かみづひ
)
え
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
時うつりて
生出
(
いき(い)
)
づ。
眼
(
め
)
をほそくひらき見るに、家と見しはもとありし
荒野
(
あらの
)
の
一四二
三
昧
(
まい
)
堂にて、黒き仏のみぞ立たせまします。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
浮浪や、ならず者や、さむらいくずれが、したい三
昧
(
まい
)
を演じるには、時こそ、あつらえ向きなれ、と云ってよい。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
致し居候ても
正直
(
しやうぢき
)
一三
昧
(
まい
)
に
出精
(
しゆつせい
)
致し居候と申上ければ越前守殿久八に申さるゝは其方事昨日も
尋問
(
たづぬ
)
る通り千太郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と思うとカッと
逆上
(
のぼ
)
せて来て、根が人がよいから
猶々
(
なお/\
)
気が
欝々
(
うつ/\
)
して病気が重くなり、それからはお嬢の
俗名
(
ぞくみょう
)
を書いて仏壇に備え、毎日々々念仏三
昧
(
まい
)
で暮しましたが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
むかしの
任侠
(
にんきょう
)
と称する者を見ても、彼らは外見上
放蕩
(
ほうとう
)
三
昧
(
まい
)
に身を持ち
崩
(
くず
)
すようでありながら、なお女子に対する関係は思いのほかに潔白で、足を
遊里
(
ゆうり
)
に踏み込んでも
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
出したつて話ですから、いづれ、そんな事で
刄物
(
はもの
)
三
昧
(
まい
)
になつたんぢや御座いませんか
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丁度
(
ちょうど
)
その
時
(
とき
)
私
(
わたくし
)
は
海
(
うみ
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
で
不相変
(
あいかわらず
)
統一
(
とういつ
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
三
昧
(
まい
)
に
耽
(
ふけ
)
って
居
(
お
)
りましたので、
右
(
みぎ
)
の
婦人
(
ふじん
)
の
熱誠
(
ねっせい
)
こめた
祈願
(
きがん
)
がいつになくはっきりと
私
(
わたくし
)
の
胸
(
むね
)
に
通
(
つう
)
じて
来
(
き
)
ました。これには
私
(
わたくし
)
も一と
方
(
かた
)
ならず
驚
(
おどろ
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
而も世を棄て名を棄て、更に三界に流浪せしめしは誰ぞ。我もとより貧しけれど天命を知る。我が性玉の如し。我はこれ畢竟
詩歌
(
しいか
)
三
昧
(
まい
)
の
徒
(
と
)
、清貧もとより
足
(
た
)
る。我は
醒
(
さ
)
め、妻は
未
(
いま
)
だ痴情の恋に狂ふ。
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「はしなく、途中の三
昧
(
まい
)
谷
(
だに
)
で、行き会うたのでおざりました。——こなたへ降って来る
御舎弟
(
ごしゃてい
)
と、若者
輩
(
ばら
)
に」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
産
(
うま
)
せいよいよ
榮
(
さか
)
え行けるに母のお勝も大いに
安堵
(
あんど
)
し常に
念佛
(
ねんぶつ
)
三
昧
(
まい
)
の
道場
(
だうぢやう
)
に遊び
亡
(
な
)
き庄兵衞が
菩提
(
ぼだい
)
を
弔
(
とむら
)
ひ
慈悲
(
じひ
)
善根
(
ぜんこん
)
を事としたれば九十餘
歳
(
さい
)
の
長壽
(
ちやうじゆ
)
を
保
(
たも
)
ち
大往生
(
だいわうじやう
)
の
素懷
(
そくわい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
母の
喪
(
も
)
に服すこと一年、まもなく旅へ出て、泉州の南宗寺へ身を寄せ、後には大徳寺へも参じ、また、光広卿などと共に、世の
流転
(
るてん
)
をよそに、歌行脚よし、茶三
昧
(
まい
)
よし
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
決し
在所
(
ざいしよ
)
の永正寺と云
尼寺
(
あまでら
)
へ入
翠
(
みどり
)
の
黒髮
(
くろかみ
)
を
剃
(
そり
)
て
念佛
(
ねんぶつ
)
三
昧
(
まい
)
に
生涯
(
しやうがい
)
を
送
(
おく
)
りし事こそ
殊勝
(
しゆしよう
)
なれ
然
(
され
)
ば長庵を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夜が白んで来たのも——小鳥の声がし始めて来たのも——またこの家の戸が、彼の部屋を余す以外すべて開け放されたのもまったく知らずに——彼は三
昧
(
まい
)
にはいっていた。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
廟道
(
びょうどう
)
は奥深い。つねに道士が寄って経を談じ、山翁は
法
(
のり
)
を説いて、修行三
昧
(
まい
)
、宇宙と
人魂
(
じんこん
)
とのかたらいをなす
秘壇
(
ひだん
)
とある。祭るものは、
虚空
(
こくう
)
三千大世界の
天
(
あま
)
つ星や地宿の星とか。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のろりとした
風貌
(
ふうぼう
)
で、無能家老だの、
昼行燈
(
ひるあんどん
)
などと云われていた内蔵助——又事変後には、祇園や伏見で
豪奢
(
ごうしゃ
)
三
昧
(
まい
)
の
態
(
てい
)
を見せたり、そうかと思うと疾風迅雷に最後の目的に向い、儼然と
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこでこの状態のまま、二本の刀が根くらべの三
昧
(
まい
)
に入ることややしばし。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昧
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“昧”を含む語句
昧爽
三昧
愚昧
曖昧
贅沢三昧
放蕩三昧
昧者
野三昧
念仏三昧
三昧堂
曖昧屋
盲昧
暗昧
我儘三昧
風流三昧
坐三昧
蒙昧
三昧境
刃物三昧
草昧
...