“三昧境”の読み方と例文
読み方割合
さんまいきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでにこの小説の躍動的な面白さ美しさは、天を飛び、史実の領域を遠く下界へ捨て去って、直線を描いて三昧境さんまいきょうを走っている。
主膳が入木道にゅうぼくどうを試みるのを、朝のおつとめの快事とするように、お絹がお化粧にかかる時が、この女の三昧境さんまいきょうかも知れません。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
芸術と金といえば大変仲の悪いものの如く聞こえるが、その愛するという心の動き方については殆んど同じ三昧境さんまいきょうを得ているある老人があった。