“さんまいきょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
三昧境100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の安静な、そしてまた業苦多い、孤独の三昧境さんまいきょうは既にこの二三年前から内からも外からも少しずつ破壊されていた。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
そうしてその清貧と静寂との内に、任運無碍にんぬんむげ三昧境さんまいきょうを味い得たことにあるのです。その真意を忘れ、形式に枯死する今の茶道と、心において何の連絡があるでしょう。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
私はこれが宗教だと云うようなものがあるとすれば、ただ、こつこつ書いている。その三昧境さんまいきょうにあるような気がする。厭な言葉だけれども、私は万年文学少女なのでもあろう。
生活 (新字新仮名) / 林芙美子(著)