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手當
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てあて
申
述ければ後藤は
否々其樣に禮を云ふには及ばず夫よりは
先貴殿の
疵所の
手當致されよと申に後藤は某の疵は
僅かばかりなりと云ふを
知事——
其の三
年前に
亡く
成つた
事は、
私も
新聞で
知つて
居たのです——
其のいくらか
手當が
殘つたのだらうと
思はれます。
それでも
醫者への
謝儀や
其の
他で
彼自身の
懷中はげつそりと
減つて
畢つた。さうして
小作米を
賣つた
苦しい
懷からそれでも
彼は
自分の
居ない
間の
手當に五十
錢を
託して
行つた。
あやしき
形に
紙を
切りなして、
胡粉ぬりくり
彩色のある
田樂みるやう、
裏にはりたる
串のさまもをかし、一
軒ならず二
軒ならず、
朝日に
干して
夕日に
仕舞ふ
手當こと/″\しく
一
臺の
腕車二
人の
車夫は、
此の
茶店に
留まつて、
人々とともに
手當をし、
些とでもあがきが
着いたら、
早速武生までも
其日の
内に
引返すことにしたのである。
も出しは致す
間敷候やと
然も
誠しやかに申立ければ役人
中も長庵が申
立を
實にもと思はれ其道十郎を取
迯さぬ樣
手當せよとて手先
并に町役人へ
内達にぞ及ばれける
一身つかれて
痩せに
痩せし
姿、
見る
兄君の
心やみに
成りて、
醫藥の
手當に
手づからの
奔走いよいよ
悲しく、
果は
物言はず
泣のみ
成りしが、
八月の
壽命此子にあれば、
月足らずの、
聲いさましく
揚げて
含み居りしに斯る事出來せしかは其罪を幸ひに傳吉に
負せしなるべし我又高田の家中に知る人多し金子の
手當して高田に到り
夫々役向へ金を遣ひ傳吉が
科ならざるを
日を
久しく
煩つたり、
雨が
降續いたり、
窮境目も
當てられない
憂目に
逢ふなんどの
場合には、
教師の
情で
手當の
出ることさへある、
院といふが
私立の
幼稚園をかねた
小學校へ
通學するので。